井上尚弥インタビューvol.4 2019年に描く野望「3団体統一、その先の景色を見たい」
想定する決勝戦の相手はWBO王者のテテ
──2017年に米国で試合をして、その後は米国で試合をしていません。海外で試合をしたいという思いもあるのでは?
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「それはあります。年に1回はアメリカで試合がしたいです。17年に試合をしたときといまとでは評価も違うと思うので」
──話をWBSSに戻しますが、もう一つ準決勝はWBO王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)とかつて井上選手が対戦を望んだ5階級制覇のノニト・ドネア(フィリピン)が対戦します。どちらが出てきそうですか?
「テテが出てきそうですね。前回のドネア(WBAスーパー王者、ライアン・バーネット戦)の動きを見ていると、テテをつかまえるのは難しいんじゃないかと感じました。自分的には相手はどっちになっても構わないんですけどね。マニアはテテ戦を見たいという人は多いかもしれないですね。ドネアが少し落ちているということも知った上でテテとの試合が見たいと思うのかもしれないですね」
──ライバルたちはみんな井上選手をターゲットにしています。挑発的な発言も聞こえてきますけど、ああいうのはどう感じますか?
「なんとも思わないですね。言うのはタダなので(笑)」
──大橋秀行会長は「尚弥は37歳までやる」と言ってます。
「35歳って言ったと思うんですけど2歳延びましたね(笑)」
──35歳というその心は何でしょう?
「区切りよく35歳まではやりたいなということです。別に目標ってないんですよね。目標があったとしても、30歳でその目標を到達しちゃったら、あと5年ありますよ、どうするんですか、となる。そこのモチベーションが問題になりますよね。年齢で区切っていれば、そういうことにはなりませんから」
──ありがとうございました。2019年、楽しみにしています!
(終わり)
(渋谷 淳 / Jun Shibuya)