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渡邊雄太、NBAデビューから3か月の今、本契約を勝ち取るための本当の課題とは?

NBAのプレシーズン戦でプロキャリア開始してから約3ヶ月――。メンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結んだ渡邊雄太は、米国の地で揉まれながら確実に力をつけている。

NBAで奮闘中の渡邊雄太【写真:AP】
NBAで奮闘中の渡邊雄太【写真:AP】

本契約を勝ち取るために必要なものは?

 NBAのプレシーズン戦でプロキャリア開始してから約3ヶ月――。メンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結んだ渡邊雄太は、米国の地で揉まれながら確実に力をつけている。

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 ここまでNBAでは3戦に出場し、さらにGリーグではハッスルの一員として15試合で平均12.9得点、8.0リバウンド、1.3ブロックという優れた成績をマーク。攻守両面で貢献するオールラウンダーとして、将来性への評価は高い。そんな渡邊の総合力の高さは、2019年の初戦となった1月3日のハッスル対ストックトン・キングス戦でも発揮された。

「1試合1試合が本当に大事な中で、今日みたいなゲームは許されない。今日の負けは自分の責任かなと思っています」

 この日の渡邊はFG3/9、3ポイントシュートは0/4とシュートタッチが悪く、100-103で敗れた試合後にはそう語って反省していた。ただ、得点こそ7点に終わったものの、得意のディフェンスは安定感たっぷり。チーム最多の10リバウンドもゲットし、縁の下の力持ちの役割を果たしていた。ハッスルには身長身長6-9(205.7センチ)以上の選手が6人も属しているが、10戦以上出場している中では渡邊がチーム1位のリバウンドを掴んでいることは特筆されて良い。

「10リバウンドを取ったし、ディフェンスも良くやってくれた。得点が少なく、シュートが決まらないからといって、良いプレーをしていないということにはならない。ユウタは私たちが必要とすることをやってくれていた」

 ハッスルを率いるブラッド・ジョーンズHCの試合後のそんな言葉は、身びいきばかりではなかったはずだ。シュート不振にも関わらず、ジョーンズHCは渡邊にチーム2位の37分59秒というプレー時間を与えたことがその信頼を物語る。昨年12月20日以来の実戦のためか、リズムを掴めずに苦しんでいる感はあったものの、得点以外の様々な面で貢献する姿はプレイヤーとしての成熟を感じさせた。

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杉浦 大介

1975年、東京都生まれ。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBAなどを題材に執筆活動を行う。主な著書に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)、「イチローがいた幸せ」(悟空出版)。

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