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レブロン×リーグ屈指のビッグマン 現地記者が予想する“夢のデュオ”実現の可能性

アンソニー・デイビス獲得なら絶大なインパクト

 試合後の会見時には仲の良いカーメロ・アンソニーの去就に関する話も出ていたが、多大な出血を考慮した上でも、デイビス獲得のインパクトはカーメロとは比較にならない。現役ではともに5本の指に入る選手であるレブロンとデイビスが手を組めば、歴史的デュオと喧伝されるだろう。その際には、群雄割拠のウェスタン・カンファレンスでもレイカーズは一躍ウォリアーズに次ぐ2番手に躍り出るのではないか。

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 レイカーズが今季中にデイビス強奪に動くことを後押しする要因がもう一つある。来オフにデイビスがマーケットに出るとすれば、現状では数多くのドラフト1巡指名権を交換要員にできるセルティックスが獲得の本命とみなされている。そんなセルティックスも、労使協定で定められたシステム上の理由で、今季中のトレードでのデイビス獲得は不可能(注・下)。だとすれば、宿敵セルティックスが手を出せないうちに、レイカーズがデイビスを手に入れてしまうのも悪い策ではない。現状ではペリカンズが出し渋るとしても、クーズマ、イングラム、ボール、ジョシュ・ハートといった若手有望株のうちの何人かを提示すれば興味を惹くことは可能なはずだ。

「来春までに何が起こっても不思議はないよ。レイカーズのロースターは大きく変化する可能性がある。トレード期限後までに5、6人が入れ替わるかもしれないし、大物スターを手に入れてしまっても驚くべきではない」

 元AP、ESPNのベテランライター、クリス・シェリダンは開幕前から現在まで継続してそう語り続けている。その予測通り、レブロンという切り札を手に入れたレイカーズは早めの戦力補強に動くのか。そのためにはこれまで大事に育ててきた自前のプロスペクトの放出も厭わないのか。それとも今季中の上位進出が難しくなったとしても、もうしばらくは我慢強くチーム作りを進めるか。

 レイカーズがどんな道を選択するかは現時点ではわからない。1つだけはっきりしているのは、来年2~3月まで様々な形での喧騒が続いていくということ。今も昔も変わらず、それはレブロンが属するチームの宿命でもある。

(杉浦 大介 / Daisuke Sugiura)

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杉浦 大介

1975年、東京都生まれ。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBAなどを題材に執筆活動を行う。主な著書に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)、「イチローがいた幸せ」(悟空出版)。

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