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パリ五輪体操男子金メダル奪還へのシナリオ 強敵は中国、最終演技・橋本の鉄棒着地で「栄光の架橋」再現へ

ライバルは中国、予選トップ通過で最終種目最終演技者のエース橋本が鉄棒の着地決めれば…

 得意種目も体操のスタイルも、それぞれ異なる5人。萱は「いろいろな色の選手がいるので、楽しみ」と多彩な顔ぶれを喜んだ。水鳥強化本部長も「それぞれが補える、バランスのいいチーム。5人でシミュレーションしても、かなり高い得点がとれる」と満足そうに言った。

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 東京大会金のROCが不在で、ライバルになるのは中国。「いい勝負になるはず」と話し、金メダル獲得までのプランも明かした。「予選1位で勢いつけるともに、審判に日本の演技を印象付けたい」。予選1位なら決勝の最初は床運動、あん馬、つり輪と続き「中国に離されるだろうが、後半は日本が強い」。跳馬、平行棒。「たとえ2位でも差を詰めていれば、鉄棒で逆転できる」。

 前回大会を知る3人に初出場2人を加えて臨むパリ五輪。同本部長は「リオに似ている」と期待した。内村航平ら12年ロンドン大会で銀メダルに終わった4人に初出場の白井健三を加えて獲得した金メダル。「あの時も悔しさを知る選手がチームを引っ張った」と、8年前を振り返って言った。

 もっともリオの金メダルは予選が4位だったため床運動が最終種目。萱が「体操をやろうと思ったきっかけ」と話し、岡が「映像を見て五輪で一番印象に残っているシーン」と言った04年アテネ大会の団体金メダルを鉄棒で決めたのとは少し違った。今回、思惑通りに予選をトップで通過し、最終種目最終演技者でエース橋本が鉄棒の着地を決めれば、20年ぶりの「栄光の架け橋」が再現される。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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