YouTube収益化にNFTアート販売 バスケ日本代表経験者が“コート外”の活動にも全力を注ぐ理由
オフを全力でやるから「バスケットにも全力で取り組める」
昨年12月には、閉店を間近に控えた島根・松江市の一畑百貨店の催事場で、「WAN」をテーマにした展覧会の開催も果たす。谷口や左右田氏もしばしば足を運んで在廊するなか、展示と同時に販売されていた絵画が早々に「品切れ」に。急遽、期間中に追加で制作・販売するという珍事にも見舞われた。追加した作品も含めて、最終的に100点を超えるアート作品が完売となり、アパレルなどの記念グッズも300点以上を売り上げるなど、盛況のうちに展覧会を終えた。
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「(アートが期間内に品切れになりかけたのは)予想以上のことでした。左右田さんと話をしていて『サイン会がある最終日までもたない!』と持ちかけたら、すぐに追加の手配をしてくれました。けど、嬉しい誤算ではあって。百貨店の人たちも、驚きつつ喜んでくれましたね」
NFTアートの販売枚数も伸び、展覧会が成功を収めたりと、徐々に「WANの輪」も大きくなりつつある。WANでは現在、第2弾となるNFTアートのリリースを控え、同時に登場する動物たちによる絵本などについても、計画が進んでいるという。「水面下での出来事もあるけど、それは後々」と、今後の計画を朗らかに伝える谷口の姿は、どこか無邪気にも映る。全力であり続け、それを隠さないからこそ、人目に触れ、反応を起こし続けていく。これまでのコート外での活動を振り返りつつ、谷口は「これから」についても話した。
「『バスケットだけをしてきた人生』と比べれば、ビジネスも含めた視野や自信には確実につながっていると思います。そして、それがバスケットに対するリフレッシュにもなる。オフを全力でやるから、バスケットにも全力で取り組めると実感しつつあります。ここからの計画もいろいろあるのですが、『手に取って喜んでもらえるもの』も作れたらと思いますので、楽しみにしていてほしいです」
(荒 大 / Masaru Ara)