9850mを走った後の超激走 会場はどよめき、女子1万mのエース・廣中璃梨佳の日本選手権3連覇
代表入りに前進も「五輪はそう簡単じゃない」
東京五輪で7位入賞の快挙。今季はシーズン前に左アキレス腱痛で調整が遅れたが、8月のブダペスト世界陸上はまたも7位入賞を果たした。「ラスト5000メートルが勝負」と課題を明確にして猛練習。全日本実業団対抗女子駅伝でスパートをかけきれず、この2週間は「きつくなってもスパートをかけたい」と強く意識してレベルアップに励んだ。
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この日は3連覇で強さを見せたが、「後半5000メートルはきつくなる場面がある。粘りつつ上げる気持ちだったけど、実行できず悔しい」と繰り返した。内定はお預けとなったものの、来年6月30日までにワールドランキング(WR)対象競技会で参加標準記録を切れば五輪切符を得られる。WRでの出場枠27人に入っても権利を獲得できるため、優位な状況は変わらない。
「スタミナはついている。ラスト5000メートルで行き切る力、スピードとスピード持久力を伸ばすのが課題。世界陸上はランキングで拾われて出場できたけど、五輪はそう簡単じゃない。海外に行きつつ、国内でも力を入れてやっていきたい」
女子1万メートルのエースはパリでさらなる躍進を狙う。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)