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TV番組で特集「ゴルフ界の長澤まさみ」の今 28歳飯田真梨、燃やし続けるプロテスト合格への闘志

長澤まさみ似とTV番組で特集されるなど注目を集める飯田【写真:柳田通斉】
長澤まさみ似とTV番組で特集されるなど注目を集める飯田【写真:柳田通斉】

長澤まさみ似とTV番組で特集「長澤さんと呼ばれることがあるので…(笑)」

 飯田は20年からティーチングプロとしても、JLPGA会員を目指した。面接、一般教養、ルールテスト、実技テスト(2日間で162ストローク以内の者)、筆記テストの合格者のみが、B級講習会、A級講習会を経て最終入会審査を受ける。その間にはコロナ禍もあり、飯田は今年1月に晴れてJLPGA会員となった。

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「3年以上かかり、入会後も講習会などで勉強しています。ツアープロの方にも『大変だったね』と言われますが、好きなゴルフに携わっていきたかったのでこの資格を取りました」

 現行ルールでは、飯田らティーチング資格からのJLPGA入会者でも試合出場は可能。飯田に関しては、今年7月に46人参加で実施されたJLPGAティーチングプロ競技会で3位に入り、同競技会15人に付与される11月の1次QT出場資格も手にした。この時点で来季のステップ・アップ・ツアー出場が視野に入ってきた。最終QTに進出して上位に残れば、来季ツアー出場の道は開けてくる。それでも、飯田は「プロテストは来年も受けます」と言った。

「今後は体が動く限り、試合に出ながら感じたことをティーチングで生かしたいと思います。ただ、プロテストはティーチングとは違う資格だと思っていますし、もともとの目標ですから、受けていきたい」

 日テレ系バラエティー番組「人生までそっくり!? ドッペルさん検証」で長澤まさみ似のゴルファーとして特集されるなど、JLPGA会員となる前から注目されていた。今大会の会場でも飯田にサインを求めるファンが多くおり、本人も喜んでいる。

「たくさんの方に顔を覚えていただきやすい、話題にしてもらえることはありがたいです。ただ、『長澤さん』と呼ばれることがあるので、私の名前で呼んでもらえるように頑張りたいです(笑)」

 ティーチングプロ資格でJLPGAの試合に出ることは「裏ルート」とも呼ばれるが、同資格を得ることは容易ではない。飯田も根気とゴルフへの情熱を持ち続けたからこそ、JLPGA会員になれている。くしくも本日から最終プロテストが始まる。今年は1次から総勢698人が受験し、合格者は例年通り、最終の20位タイまで。合格率2%台にもなり得る超難関だ。飯田はそこを突破した強者とQTで戦うべく、今日もクラブを握る。

■飯田真梨(いいだ・まり)

 1995年4月26日、東京都生まれ。12歳からゴルフを始め、日大4年時からプロテストに挑戦。19年5月に放送されたBS日テレ「ゴルフサバイバル」では、ツアー優勝経験者も参加する中で初優勝。解説担当で出演していたプロコーチの井上透氏に「周りに流されない(能力の)発揮力がある」と言わしめた。20年3月から「DSPE」(ツアープロを目指す女子ゴルファーを支援する団体)のメンバーになり、月例競技会でもライバルたちと切磋琢磨してきた。そして今年は、BS朝日「女子ペアマッチ選手権」(決勝は10月30日放送)で2021年度プロテスト合格の須江唯加とペア組み、優勝を飾った。好きな芸能人は長澤まさみ。身長170センチ。血液型B。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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