日本の陸上を「世界水準に引き上げたい」 サニブラウン、現役で次世代アスリート大会開催の意味
世界陸上の男子100メートルで2大会連続ファイナリストとなったサニブラウン・ハキーム(東レ)が、9月30日に東京・夢の島競技場で「サニブラウン スピードトライアル」を開催した。「日本の陸上を盛り上げ、世界と戦える水準に引き上げたい」という思いから自ら立案したイベントには、小学生から高校生までの子供たち約100人が参加。小学生は50メートル、中・高校生は100メートルでそれぞれの年代ごとにタイムトライアルを行うと同時に、質疑応答や写真撮影などで交流を図った。また、イベント後には来年以降、学生年代の次世代アスリートの育成を目的にした全国規模のレースイベント「DAWN GAMES」を開催することを発表。プロアスリートとして世界の頂点を目指しながら、日本における陸上競技の普及・発展に寄与する役割を担う決意を示した。(取材・文=牧野 豊)
小中高生を対象とした「スピードトライアル」のイベントを開催
世界陸上の男子100メートルで2大会連続ファイナリストとなったサニブラウン・ハキーム(東レ)が、9月30日に東京・夢の島競技場で「サニブラウン スピードトライアル」を開催した。「日本の陸上を盛り上げ、世界と戦える水準に引き上げたい」という思いから自ら立案したイベントには、小学生から高校生までの子供たち約100人が参加。小学生は50メートル、中・高校生は100メートルでそれぞれの年代ごとにタイムトライアルを行うと同時に、質疑応答や写真撮影などで交流を図った。また、イベント後には来年以降、学生年代の次世代アスリートの育成を目的にした全国規模のレースイベント「DAWN GAMES」を開催することを発表。プロアスリートとして世界の頂点を目指しながら、日本における陸上競技の普及・発展に寄与する役割を担う決意を示した。(取材・文=牧野 豊)
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「フォームが綺麗ですね。僕が小学生の時は、ただガムシャラに走るだけでした」
場内アナウンスで流れたサニブラウンの驚きの感想。参加者たちの力走に、若き日の自分自身を重ね合わせたのだろう。あんなにフォームを意識して走っていなかったよな、と――。
9月30日、JR新木場駅近くの東京・夢の島競技場。世界陸上の男子100メートルで2大会連続入賞中のサニブラウンは、自ら企画立案した「サニブラウン スピードトライアル」を開催した。同所は高校まで東京で育ったサニブラウンにとって試合や練習で訪れていた馴染み深い競技場。「日本の陸上を盛り上げ、世界と戦える水準に引き上げたい」という思いを込めて実現したイベントにふさわしい場所とも言える。
この日は約100名の小学生、中学生、高校生が参加。性別、障がいの有無に関わらず関東以遠からの参加者も多く見られる中、小学生は50メートル、中学生、高校生は100メートルを組ごとに1本走り、そのタイムで競い合う形式で行われた。小、中、高の各カテゴリーの優勝者には、プーマ社のシューズと合わせて、「TEAM Hakim(チームハキーム)」のメンバーとして1年間の特別サポートを受けられる特典を贈呈。特別サポートの詳細は今後決定していくが、海外を拠点にしているサニブラウンとオンラインミーティングを行うなど、継続的な関係を築きながら選手たちの活動やモチベーションを後押しする内容になるという。