公式のMVPに隠れたラグビー日本のMVP アルゼンチン戦へ、窮地で輝いた代役SH齋藤直人の重要性
サモア戦後のピッチ、齋藤は流に抱きしめられ…
桐蔭学園高3年時に花園準優勝。当時から速く、正確なパス技術が高く評価され、日本代表の9番を嘱望されてきた。早大を経て、流と同じ東京SGに入団。プレーの助言をもらう一方、プライベートでも一緒に過ごすことが多い。「まずはライバルという位置づけですが、グラウンドから離れると面倒見のいい先輩」
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サモアを倒した直後のピッチ。先輩に抱きしめられ、「本当によくやった」と頭をポンポンポンと叩かれた。
次戦10月8日のアルゼンチン戦に勝てば、史上初となる2大会連続の決勝T進出となる。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチは「流は試合前に(右の)ふくらはぎに熱を訴えた。次の試合では選択肢に入ってくる」と説明。「齋藤は素晴らしい試合をしてくれた」という通り、“先発でもいける”というハンコを押されたのは日本にとって大きい。
ひとまず目の前の壁を破り、輝きを放った齋藤。安堵の笑顔を見せつつ、視線を次に向けた。
「キックの精度はあまりよくなかったので、そこは修正しないといけない。今日(試合当日)は少しリラックスしますけど、明日からしっかり準備して必ず勝ちます」
一つひとつの成功体験が、桜の戦士をより強固にしていく。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)
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