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那須川天心の「最強」までの長き道のり KOできない今は「ボクシングの厳しさを教わっている」

グスマンと戦った那須川天心【写真:荒川祐史】
グスマンと戦った那須川天心【写真:荒川祐史】

来年は海外進出を計画、将来は「倒して勝つところを見せたい」

 本人がデビュー前から「ボクシングを一つも舐めていない」と繰り返す通り、真摯に向き合ってきたことに偽りはない。今回も「ボクシングの奥深さはずっと感じています。練習の時もそうですし、アドバイスの一個、一個をもらった時もそう」と成長を求めるからこそ、課題が出ることに胸が高鳴る。

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 3戦目は来年1月か2月に国内開催を予定し、相手は国内外を含めて検討中。左拳は骨折などの重傷ではないようで「早く練習したい」と息巻くが、20日の検査後は1か月ほど休養する。走り込み合宿、米スパー合宿、国内スパーは今回と同じ流れ。今後も米興行大手・トップランク社もプロモートに関わり、本田会長は「来年、1回はやります」と海外進出を明言した。

 プロモーターとして60年以上ボクシング界を見てきた同会長は「スパーを見ていて本当に面白い。それがまだ試合のリングで出せていない」と期待を膨らませるが、10戦目以内など早期の世界挑戦は否定。じっくり育てる方針に対し、那須川は全幅の信頼を寄せた。

「僕は最初からずっと言っているけど、飛び級して何かをしたいとは言ったことがない。ファンの方はその場の切り取りで考えたりしてしまう。本田会長がそう言ってくださるし、全部信頼しているので、会長が言うなら間違いないと思います」

 判定決着を心から悔やんだ転向2戦目。ディフェンスや他の技術でも魅せられるポテンシャルがある。それでも、倒し切るボクサーを目指すのか。言わずもがなだ。

「倒せる実力があると、相手の恐怖心、警戒度も変わるし、ボクシングの幅も広がる。お客さんも会場で見てくれているので、倒して勝つところを見せたいとは常に思っています。毎日、一生懸命生きて日々強くなっていきたい」

 2試合14ラウンドを経験したボクサー1年生。3戦目へ、再び研鑽の日々が始まる。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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