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ハーバード大卒の世界陸上200mメダリスト 修士号を持つ米26歳女子が語る、世界レベルの文武両道

決勝レースを21秒81で駆け抜けたトーマス(中央)【写真:ロイター】
決勝レースを21秒81で駆け抜けたトーマス(中央)【写真:ロイター】

血の滲む努力をしたのでは…彼女の事もなげな答え「みんなそうしているでしょう」

 屈指の名門校で学びながら、スプリンターとして世界で活躍。限られた時間で血の滲むような努力をしてきたのではないのか。こちらが拍子抜けするほど、事もなげな答えが返ってきた。

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「1日24時間しかないけど、その24時間をどう過ごすかはあなた次第。大好きなことなら、情熱を持っていることなら、いつだってできますよね。テレビを見たり、友だちと遊んだり。みんなそうしているでしょう」

 彼女にとって、熱を持てるものが陸上と疫学だった。大好きなことは苦にならない。自分を高める喜びが成長をさらに後押しした。修士号取得の3か月後に世界陸上の銀メダル。そんな経歴を語る様子を目の当たりにしても、全く嫌味を感じさせないくらい、明るく濃厚な取材時間だった。

 実は、現在もテキサス州オースティンの健康管理センターに勤務。「健康保険を持っていない人たちのために、ヘルスケアの方法を教えているんです。とてもやりがいがありますし、学位の素晴らしい使い方だと思います。卒業したので、ありがたいことにその(両立の)日々は終わりました。今はフレキシブルな働き方なので、競技に集中できます」。今後さらにとんでもない選手になるかもしれない。

 3位だった東京五輪から1つ近づいた目標の金メダル。決勝後のメダリスト会見では、早くも次を見据えていた。「素晴らしい気持ちです。かなりの経験を積めたと思います。来季に向けてまたトレーニングを再開させるのが楽しみで仕方ありません」。来院した人々の健康管理を担いつつ、世界最速を目指してトラックを駆ける。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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