アフリカは長距離という「認識を変えたい」 100mで世界の2位、ボツワナの20歳が拓く短距離新時代【世界陸上】
アフリカで短距離選手を志す子どもに「インスピレーションを与えたい」
決勝の舞台には、9秒77のアフリカ記録保持者、ファーディナンド・オムルワ(ケニア)も出場し、10秒07で7着だった。2人のアフリカ勢が世界最速を決める戦いに残ったことについて尋ねられると、テボゴは「素晴らしいこと。これをずっと切望していたんだ」と満足げに頷いた。
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「銀メダルを獲れたことは、ボツワナにとって本当に素晴らしいことだ。そして何よりも、アフリカ大陸にとって、短距離でメダルを獲得できたことは喜ばしいことだ」
20歳の若さで国はおろか、大陸を背負う気概。すでに後進への影響も口にする。「ボツワナだけでなく、アフリカ大陸の人々にインスピレーションを与えたい」。自身にとってのボルトのように、短距離選手を志す子どもたちの憧れの存在を目指す。
「どちらかというと物静かな人間」を自称する大人しいスプリンター。アスリートらしく、身体一つで新時代を切り開いた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)