ラグビーW杯まで1か月、日本代表の“精巧なパズル”は完成するか 国内前哨戦「1勝4敗」を検証
堀江翔太は前向き「14人でこの点数はなかなかない」
4度目のW杯に挑むHO堀江翔太(埼玉WK)は、フィジー戦について「14人でこの点数って、なかなかないんじゃないですか。もっとボコボコにいかれますよ」とポジティブだ。チームの完成度については、こんな見解を語っている。
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「フィジー戦では、選手全員が自分たちの戦術戦略をなんの疑問を持たずに最後までやり通したところは誇りに思います。崩れなかったですね。でも、ここという時にミスをしてしまっている。そこのクオリティを上げないとダメかなとは思います。でも、戦術戦略を理解しないでのミスじゃない。あと少しというところは、1人ひとりの判断や、プレッシャーだったり、落ち着いてプレーしなきゃアカンというところは、言わんでも分かっているミス。自分たち自身が一番分かっていると思いますよ。そこは集中力を持って、個々にどこまでやり続けられるかです」
今後は15日のW杯メンバー発表後、国内で3日間の練習を行い19日にはイタリアへ向かう。26日の同国代表戦も含めて、準備に残された時間は20日からチリ戦までの3週間。何度も繰り返すが、その時間で頻発するノックオンなどミスを減らし、現在は断片的にしか見られない継続、連続攻撃をスコアに繋がるまでに熟成させて、防御では一発の相手突破をカバーできる組織力を高めることが、チーム浮上のキーポイントだろう。3週間の最終調整の磨き込みで、チームがどこまで仕上がることができるかが勝負になる。
(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)