POで初優勝逃した女子ゴルフ20歳の涙 桑木志帆、4歳から二人三脚の父との想い「今に見とれ」
センス+練習量で地力をつけてきた桑木 父は「納得いくまで練習を止めない」
正利さんは、わが娘ながらその対応力に感心している。
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「昔から器用な面があって、すぐに対応できるところがあります。あとは納得いくまで練習を止めない。オフも毎日、練習していました。『少しは休んだら』『もう、それぐらいで』と思いますが、頑張る姿を見ていると言えません」
センス+練習量で地力をつけてきた桑木は、5月から好調を維持。前週までの6試合中3試合でトップ10入りし、今大会はドライバーの不調に悩みながらもPOに進出した。最終的には1学年下の櫻井に敗れたが、「自分の持っているものは出せました。相手の方が上手かったんで」と潔かった。
流した涙は「まだ足りない」の思いから。正利さんは言った。
「切り替えが早い方ですが、今回は車中でも『悔しい』『悔しい』と繰り返していました」
桑木はその足で千葉県内に向かい、トレーニングに励んだ。そして、一夜明けた3日、次戦のミネベアミツミレディス北海道新聞カップに出場するため、北海道へと向かった。現在は65歳で試合に帯同している正利さんも一緒だ。
女子ゴルフ界では、少なくない親子二人三脚。近づいてきたツアー初優勝を目指し、桑木父子の戦いも続く。2人で可能性を信じて。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)