山下美夢有、ボランティアにも礼を尽くす女王の流儀 根本にある「一番怒られた」少女時代の記憶
「一番怒られた」ジュニア時代の思い出は
「一番怒られた」と振り返る思い出はジュニア時代。ミスショットの後、態度に出してハウスキャディーに当たってしまった。父の雷が落ち、まだ未熟だった少女は涙した。
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反抗期はあったが、口を利かなくなることはなかった。ムッとすることを言われても「よう考えたら、私がやっていることがアカンな」。そう思える言葉をかけ続けてくれた。
「ゴルフでプロになって、1人で出来るスポーツじゃないと感じますし、いろいろな方に支えられないとできないスポーツ。家族の支えとかたくさんの方がサポートしてくれて、いま私が強くなれているなと感じます」
父は昔から、夜遅くまで仕事をしていても必ず練習に付いてきてくれた。時には午前0時近くになることも。「父がいなければ私もここまで成長できていない」。技術も礼儀も教え込んでくれた父には、言葉にしきれない感謝がある。優勝スピーチでの涙は、父の日の勝利に誰より強い気持ちがあった証拠だった。
今後は海外メジャーの全米女子オープン、エビアン選手権、AIG全英女子オープンに出場予定。「出るからにはしっかり優勝争いできるように。まずは予選突破して、自分らしいゴルフで頑張りたい」。実力も振る舞いも日本を代表する年間女王。例え海外でも、結果で感謝を示す。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)