「3人プロを出し97人犠牲」では意味がない 高校サッカーの“見落とし”にドイツ人指導者が警鐘
ドイツ5部から1部にステップアップした上月壮一郎の例
京都サンガF.C.でユースからトップ昇格をして、プロにデビューをした上月壮一郎のドイツ行きを支援した経験がある。
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「3年間トップチームに在籍したけれど、あまり試合に絡めず(18試合出場)、かつて私もプレーをしたドイツ5部のデューレンに移籍した。するとドイツでは一気にステップアップをして1年も満たないうちにブンデスリーガ1部のシャルケでスタメン出場を果たしたんだ。日本は、こういうケースを減らすことがとても大切だと思うよ」
もちろんエンゲルスは、ドイツが全面的に手本になるとは考えていない。しかし少なくとも十分にポテンシャルを引き出し切れていない日本の実情を、歯痒く感じている。(文中敬称略)
(加部 究 / Kiwamu Kabe)