女子ゴルフの「プロとアマの違い」 メジャー女王・吉田優利の実体験「上手い人ほどそれが早い」
女子ゴルフの国内ツアー・RKB×三井松島レディス最終日が14日、福岡CC・和白C(6299ヤード、パー72)で行われた。1週前にツアー通算3勝目を挙げた23歳の吉田優利(エプソン)は28位。初日65位の出遅れから巻き返した。2週連続優勝とはならなかったが、メジャー女王が明かす「プロとアマの違い」には確かな説得力があった。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
吉田優利が優勝争いの中で示した「プロとアマの違い」
女子ゴルフの国内ツアー・RKB×三井松島レディス最終日が14日、福岡CC・和白C(6299ヤード、パー72)で行われた。1週前にツアー通算3勝目を挙げた23歳の吉田優利(エプソン)は28位。初日65位の出遅れから巻き返した。2週連続優勝とはならなかったが、メジャー女王が明かす「プロとアマの違い」には確かな説得力があった。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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苦しんだ末に「メジャー女王」の肩書きを手にしただけに、言葉にも力強さがある。今大会の開幕前日、吉田は1週前に制した国内メジャー・ワールドレディスサロンパス杯を回顧。雨の中で優勝争いした最終日の12番パー5、第2打を7アイアンで刻んだシーンを振り返った。
「その時のスイングが最悪。崩れまくって打ったショットでした。クラブと体のリズム、軌道もバラバラ。小細工してフェアウェーに持っていっただけのものです。いつも練習している7アイアンで、天候と風で普通にスイングさせてもらえない状況。(天候に)左右されたショットでした」
結果的にこのホールはバーディー。14番で1つ落としたが、17番で取り返した。2位に3打差をつけた1年8か月ぶりのツアー通算3勝目。「あれ(12番第2打)があったから残り6ホールを立て直せた」と納得できるのには理由がある。
「悪いところに気づけた点がよかった。(気づかなければ)最後に近づくにつれてどんどん崩れていくというのは目に見えていた。そこに気づけて、極限状態の中で18番に向かうにつれて無駄を省けたスイングができていったと思います。次のホールからどんどんよくなっていった。あのミスショットのおかげと言っても過言ではない」
早期の気づきとラウンド中の対応力に「プロとアマの違い」があるという。
「一日悪いままの時、それに何ホール目で気づけるか。上手い人ほどそれが早い。(前週は)一発で気づけて、次のホールから修正できたのはいい修正のかけ方だった。それを最終ホールまで持続できたのがプロとアマとの違いだと思います。
本当はああいうショットが出ないことに越したことはないけど、もしそうなった時にズルズル引きずるのがよくないとずっと思っていました。欲を言えばあのショットはしたくなかったけど、そこは伸びしろ。修正できるし、自分がもっとうまくなれるポイント。今後は一発もそういうショットを出したくない」