那須川天心、相手の研究をしない強者の調整法 「だからって調子に乗るとかではないですよ」
キックボクシング界で“神童”と呼ばれた那須川天心(帝拳)が6日、8日に東京・有明アリーナで行われる日本バンタム級2位・与那覇勇気(真正)とのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)に向け、都内で会見した。異例の注目が集まるボクシングデビューまでいよいよあと2日。格闘技戦績47戦全勝を誇り、経験値の高さは随一だ。心・技・体をつくり上げ、“強者の調整法”でボクサー初戦を迎える。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
那須川天心が4.8ボクサー初戦
キックボクシング界で“神童”と呼ばれた那須川天心(帝拳)が6日、8日に東京・有明アリーナで行われる日本バンタム級2位・与那覇勇気(真正)とのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)に向け、都内で会見した。異例の注目が集まるボクシングデビューまでいよいよあと2日。格闘技戦績47戦全勝を誇り、経験値の高さは随一だ。心・技・体をつくり上げ、“強者の調整法”でボクサー初戦を迎える。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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平常時と変わらないほど落ち着いていた。那須川はニット帽を被って登壇。「心・技・体を全て整えてきた自負はある」。減量期ではない時の体重は61キロほど。リミット55.3キロまで約6キロの減量を順調に進めてきた。「元気ですよ! 45戦以上やってますから」。頬がこけた様子もない。すでに計量クリアは射程。場慣れした雰囲気はさすがだ。
「緊張感はある。初めてのところに飛び込むわけなので。でも、それを緊張だとは思っていない。ワクワク感だとか、全ての人にサプライズを見せられると思っている。ドラゴンボールでもセルとフリーザの第1形態ってデカいじゃないですか。最終形態は細くなって研ぎ澄まされる。今はそんな感じです」
減量最終盤にもかかわらずトークは軽快。独特な表現方法で順調ぶりをアピールした。
本格的にボクシングを学んで約半年。基本を一から吸収した。名門・帝拳ジムに入り、元世界2階級制覇王者・粟生隆寛トレーナーに師事。昨年11月、今年3月に米国でスパーリング中心の合宿を経験した。キックは延長も含めると最大6ラウンドだったが、ボクシングは12ラウンド。最初は「4ラウンドでも疲れた」とペース配分に苦労したが、「今は大丈夫」と対応してきた。
自ら求めた新しい挑戦。その過程は充実感に溢れていた。
「半年はあっという間だった。非常に有意義な時間。毎日刺激的で楽しかった。成長が目に見えてわかる。キックは限界が見えていてた。今は毎日、学校みたい。僕は学校生活も楽しかったので。ずっと青春している感じです。米国から帰ってきた時は疲れが溜まっていたけど、リミッターが解除された感じ。人は自分で限界を決めちゃダメですね」
この日、強者であることを感じさせたのが相手への研究に関する話題。12勝(8KO)4敗1分けの与那覇は、攻撃的なスタイルから繰り出す破壊力のあるパンチを売りにしている。この日、那須川について「スピード以外は全て勝っている。スピードはしょうがない。速すぎるので。スピード勝負じゃない。速いからこそ逆にチャンスがある」と印象を語った。