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宇野昌磨、公式練習で一瞬だけ見せた強い目 SP今季世界最高の裏であふれた新たな魅力

フィギュアスケートの世界選手権は、さいたまスーパーアリーナで熱戦を展開している。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は23日に行われた男子ショートプログラム(SP)の宇野昌磨(トヨタ自動車)。今季世界最高の104.63点で首位に立った。

宇野昌磨が公式練習で一瞬だけ見せた強い目(カメラ=SONY α1、レンズ=FE 400mm F2.8GM)【写真:矢口亨】
宇野昌磨が公式練習で一瞬だけ見せた強い目(カメラ=SONY α1、レンズ=FE 400mm F2.8GM)【写真:矢口亨】

フォトグラファー・矢口亨のフィギュア世界選手権フォトコラム

 フィギュアスケートの世界選手権は、さいたまスーパーアリーナで熱戦を展開している。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は23日に行われた男子ショートプログラム(SP)の宇野昌磨(トヨタ自動車)。今季世界最高の104.63点で首位に立った。

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 男子SP直前の公式練習。宇野が一瞬、これまでにないような強い目を見せた。前日22日の公式練習で4回転サルコーの着氷時に転倒し、右足首付近を痛めた。ここ最近の不調と相まっての逆境の中で、昨年大会の覇者は闘志を前面に押し出して最終調整に臨んだ。

 私の中で宇野はいつも、いい意味で力が抜けているような印象だった。

 競技でミスが出ても吹っ切れたように笑顔になって最後まで滑り切る。でもこの日は「冷静にいってもダメだなと思ったので、強い気持ちで久々にいった」。やり切った演技後には渾身のガッツポーズ。公式練習で見せた決意の眼差しには、宇野の新たな強さと魅力が溢れていた。

■矢口 亨 / Toru Yaguchi

 フォトグラファー。山形県上山市生まれ。上智大を経て02年に報知新聞社入社。12年ロンドン五輪、21年東京五輪、22年北京五輪などを取材。フィギュアスケートの撮影は19年の世界選手権(埼玉)から。今年2月に退社し、フリーに転身。著書に写真集「羽生結弦2019-2020」「羽生結弦2021-2022」など。

(矢口 亨 / Toru Yaguchi)

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