北島康介の今、“社長”として語る将来の野望とは? 「選手を応援するだけが…」
北島さんは今、ビジネスマンとして様々な事業を展開
2016年に現役を引退した北島さんは、現在競泳界から一歩引いた立場にいる。アスリートのマネジメント業務などを手掛ける「IMPRINT」の代表取締役を務め、普段はスーツに身を包み、様々な事業を展開。今やすっかりビジネスマン姿が板についてきた。
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「僕はもう引退したので、外から見守っている感じです」と笑う北島さん。一歩引いたとは言え、その取り組みの根底にはやはり水泳界への貢献、恩返しというものがある。
スイミングクラブ「KITAJIMAQUATICS」や、代官山にあるプライベートレッスンが受けられる流水プール「AQUALAB」を運営。日米での自身のトレーニング経験を生かした「Perform Better Japan」では、トレーニングセミナーも開催している。北島さんがプロデュースする「+K arena by KOSUKE KITAJIMA」の水着は、瀬戸大也らも愛用している。また、東京都水泳協会副会長として、自身の名前を冠にした大会「KOSUKE KITAJIMA CUP」を開催。スポンサーを募り、選手への賞金を提供するなど、競泳界を盛り上げることを忘れることはない。
「(選手を育てるよりも)指導者を育てる方ですね。運よく長く競技生活を送ることができて、日米を拠点にトレーニングをして、そんな経験を楽しく厳しく伝えられたらいいなと思っています。長く水泳に携わってきて良かったなと思いますし、それを良い形で指導者に落として、それを子供達へまた伝えてという形が理想です。そういう取り組みはもう何年もやらせてもらっています」
実はこの活動のいくつかは現役時代から取り組んできたことだ。自分の経験を水泳界に還元する様々な形を、常に模索し続けてきたのだという。
「水泳を通して僕は多くのことを学んだし、色々な人たちと関われて、応援してくれる人がいたから結果を残すことができた。まずは水泳界に恩返しをしなければいけないという気持ちがあります。ただ選手を応援するだけが、応援ではない。選手たちは個人で頑張るしかないですから。また違った形で水泳界を支えたい。水泳は赤ちゃんから、おじいちゃんおばあちゃんまでできる生涯スポーツですから、より多くの人に水泳を楽しんでもらえるように、水泳の魅力を伝えていきたいですね」
北島社長の夢、野望は限りなく広がっている。
(第3回へ続く)
(THE ANSWER編集部)