世界的サッカー選手に育てた“母の言葉” メッシ、エムバペも抱く絶対的な愛情と信頼
祖父母から愛情を受けたノリート
一方で、とんでもない母を持っても、プロサッカー選手になれないことはない。
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
FCバルセロナ、マンチェスター・シティ、ベンフィカなど各国のビッグクラブでプレーし、スペイン代表にもなったノリートは、2歳になる前に母親に捨てられている。祖父、祖母の2人に育てられた。母親は刑務所暮らしも含め、10人以上の子供を出産したが、愛情が薄く“恋人”だけがたくさんいたという。
「両親を恋しく思ったことがないことはない。でも、自分にとっての両親は祖父と祖母。彼らが僕に愛情を注いでくれたからね。練習場に迎えに来てくれた他の親より、少し年を取っていただけさ(笑)」
ノリートの母は、YouTubeで「息子は何もしてくれない」と嘆き、悲劇のヒロインを気取っている。心の病のようで、祖母が「娘の言っていることはすべて嘘です」と説明。息子がサポートを申し出ても受けないのだという。
スペイン2部イビサでプレーするノリートは最近、代表メンバーには選ばれていない。
母と子。その関係性は健全であるべきだ。
(小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya)