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世界的サッカー選手に育てた“母の言葉” メッシ、エムバペも抱く絶対的な愛情と信頼

祖父母から愛情を受けたノリート

 一方で、とんでもない母を持っても、プロサッカー選手になれないことはない。

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 FCバルセロナ、マンチェスター・シティ、ベンフィカなど各国のビッグクラブでプレーし、スペイン代表にもなったノリートは、2歳になる前に母親に捨てられている。祖父、祖母の2人に育てられた。母親は刑務所暮らしも含め、10人以上の子供を出産したが、愛情が薄く“恋人”だけがたくさんいたという。

「両親を恋しく思ったことがないことはない。でも、自分にとっての両親は祖父と祖母。彼らが僕に愛情を注いでくれたからね。練習場に迎えに来てくれた他の親より、少し年を取っていただけさ(笑)」

 ノリートの母は、YouTubeで「息子は何もしてくれない」と嘆き、悲劇のヒロインを気取っている。心の病のようで、祖母が「娘の言っていることはすべて嘘です」と説明。息子がサポートを申し出ても受けないのだという。

 スペイン2部イビサでプレーするノリートは最近、代表メンバーには選ばれていない。

 母と子。その関係性は健全であるべきだ。

(小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya)

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小宮 良之

1972年生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。トリノ五輪、ドイツW杯を現地取材後、2006年から日本に拠点を移す。アスリートと心を通わすインタビューに定評があり、『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など多くの著書がある。2018年に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家としてもデビュー。少年少女の熱い生き方を描き、重松清氏の賞賛を受けた。2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を上梓。

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