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少数派の大卒プロテスト受験者 5度目にして合格した26歳高野あかり、2つの「やっと」

大卒の26歳・高野がツアーで活躍すれば、存在感は大きなものに
大卒の26歳・高野がツアーで活躍すれば、存在感は大きなものに

2次予選最終日は同組で励まし合い「一緒に通過を」

「1次は、私がアルバイトをして練習をさせてもらっているGC成田ハイツリーが会場でした。ゴルフ場の皆さんを知っている安心感もあり、トップ通過できました。2次予選の最終日は、3サムで友達2人との組み合わせでした。テストなのに『ナイス』『一緒に通過をしよう』と声を掛け合いました。結果は通算5オーバーで26位タイ。カットラインは3オーバーの31位タイで、1人は不通過だったのですが、今も2人に感謝しています」

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 最終プロテストでは、「4日間、自分でも驚くぐらいに安定していました」。カットラインを9打上回っての合格となった。

「若い選手が活躍していく中、年齢のことを言われてきましたが、20代後半でも合格できることを証明できました。それは良かったと思います」

 アテストから約2時間後に顔を合わせた父は目を潤ませながら、「やったね」と言ったという。

「前日、『帰りの運転はするから、とにかく出し切ってこい』と連絡が入り、駆け付けてくれました。車中では『良かったね』と『ありがとう』を繰り返していました。ジュニアの頃から支え続けてくれ、家族には感謝しかありません。ただ、『これからだね』という話にもなりました」

 今月22日からはツアー1次予選会(QT)が始まる。大量に届いた合格祝福メッセージに返信しつつ、高野は気が引き締まってきたという。

「(年齢的に)出遅れている分、早く結果を出したいという思いが湧いてきました。合格の喜びに浸るより、『さらに頑張ろう』という気持ちです」

 スポンサーはついておらず、アルバイトをしながら前進してきた26歳。超難関は突破したが、本当の戦いはこれからだと分かっている。大学出身、20代後半の受験者にとって、高野は希望。ツアーで活躍すれば、その存在感は大きなものになる。

■高野 あかり

 1996年1月31日、千葉県八千代市生まれ。法大卒。父親と兄の影響を受け、10歳でクラブを握った。拓大紅陵高で団体メンバーに入るも、実績は残せなかった。スコアがまとまり始めたのは法大1年からで、3年時には団体戦で関東No.1に。目標のプロは葭葉ルミ。趣味は音楽鑑賞。158センチ、血液型A。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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