[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

女子ゴルフ黄金世代で日本一経験 23歳瀬賀百花、絶望も味わったプロテスト6度目の決意

ツアー6勝・天沼知恵子からの言葉に「救われました」

「天沼さんからはコースマネジメント、技術、トレーニングの指導に加え、メンタルケアもしていただいています。出会ってすぐに、『自分に厳し過ぎるから、自分を褒めたりすべき。許したりすべき』と言っていただきました。それまでの私は『完璧じゃなければ』と思っていたので、とても救われました」

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 意欲を取り戻した瀬賀は、昨夏から実施された5度目の受験に挑戦。初受験以来の1次予選、2次予選を危なげなく通過した。自分に適したコースを慎重に選択したことも結果につながった。しかし、京都・城陽CCでの最終テストでは硬く小さなグリーンに悩まされ、合格ラインに9打届かなかった。

「完全に打ちのめされました。足りない飛距離も含めて、さまざまな面で見直しが必要だと感じました。その上で、今年は今まで以上にチャンスがあると考えています」

 理由は自分で選択できない最終プロテストの会場、茨城・大洗GCにある。

「私が初めて出場した日本女子アマチュア選手権(14年)の開催コースで、ベスト32に入ってマッチプレーを戦った思い出があります。横幅が狭くて木が多く、私のように『ショットが曲がらない人が有利』という印象です。まずは2次予選を突破することですが、私自身も成長しています。生命線のアプローチ、パットをさらに磨くことはもちろんですが、今はバーディーを獲っていくために、ピンに寄せていくショットの練習を重ねています」

 その上で瀬賀は「合格の自信はあります。でなければ、受けません」と言い、合格がゴールではないことも強調した。

「合格はスタートラインに立つために必要なことですが、随分と先を走っている同学年の選手たちに追いつき、ツアーで活躍するという自分の夢に向かって努力し続けたいと思います」

 瀬賀には、スポンサーの尽力で20年に立ち上がった公式サイトがあり、多くのファンもついている。所属先も含めてスポンサーは4社。努力家で明るいキャラクターもあっての環境だ。だからこそ、6度目の挑戦は、両親、コーチ、ファンも祈る思いで結果を待つことだろう。瀬賀も支えてくれた全ての人を笑顔にするべく、全身全霊で戦いに挑む。

■瀬賀百花(せが・ももか)

 1999年1月22日、新潟・関川村生まれ。開志国際高卒。ゴルフは7歳から始め、高3で日本ジュニア10位、いわて国体(個人)優勝、ヨネックスレディス38位。他のスポーツ歴は陸上、クラシックバレエ。趣味はショッピング、映画鑑賞。154センチ。血液型AB。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

1 2 3 4
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集