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女子ゴルフで存在感増すルーキー 佐藤心結ら9人がシード圏内、川崎春花は快挙メジャーV

佐藤の無尽蔵のスタミナを母も証言「東大寺の前で…」

 確かに3月の開幕時より肩幅が広くなった印象で、腕や足の筋肉が隆々としている。母・美樹さんによると、佐藤は筋肉が付きやすいタイプ。日々の練習やラウンドを繰り返すだけで、今の体になったのだという。

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 ルーキーは夏場に体重を落としがちだが、佐藤は意識して多めに肉、魚などを食べてキープ。暑さにも強く、難なく過酷な季節を乗り切った。スタミナは無尽蔵で、前週の第2日を終えた後は母、兄と奈良・東大寺で観光を楽しむなどしている。気温30度超の暑さ、起伏の激しいコースでクタクタになる選手も続出していたが、美樹さんは「元気いっぱいで、東大寺の前では鹿とたわむれていました(笑)」と明かした。

 前週終了時点のパーオン率は70.9191%で全体13位。バーディー数は267個で8位、イーグル数は6個で2位。課題はアプローチだが、ラウンドを重ねるごとに上達しており、美樹さんも「本人の中では自信がついてきている感じです」と証言した。

 他のルーキーたちも上位争いをしている。昨年6月の最終プロテスト合格組では、20歳の岩井千怜が、史上3人目の初優勝からの連勝を最年少で果たし、双子の姉・岩井明愛はトップ10入り3度。内田ことこ、小倉彩愛、後藤未有、桑木志帆、阿部未悠は優勝争いを経験。川崎、佐藤の同期では、尾関彩美悠、櫻井心那、成澤祐美が最終日最終組でプレーしている。もともと600人以上の受験者から20位以内に入り、合格した実力者たち。予選落ちの悔しさを味わいながら、厳しいコース設定、移動も含めたツアーの環境に順応してきた。感じるのは、「勢い」だけではない地力の高さ。3人目のルーキーVは、近いうちに見られることだろう。

【メルセデス・ランキング50位以内のルーキー選手】
岩井千怜(19位)=昨年6月合格
佐藤心結(26位)=昨年11月合格
後藤未有(34位)=昨年6月合格
川崎春花(36位)=昨年11月合格
阿部未悠(37位)=昨年6月合格
佐久間朱莉(38位)=昨年6月合格
小倉彩愛(41位)=昨年6月合格
桑木志帆(47位)=昨年6月合格
岩井明愛(48位)=昨年6月合格

※シーズン終了時50位以内で来季シード権獲得。川崎はメジャー大会の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯優勝で3年シード権を得るも、使用期間は本人が決められる。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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