「東京のセブンイレブンが恋しい」 東京五輪で話題、日本を愛しすぎたCBCレポーターの今【世界陸上】
2025年世界陸上は東京開催、ハーロウ氏「セブンイレブンツアーだ!」
今回の世界陸上でも紫色のシャツを着たボランティアがたくさんいる。すれ違えば、目を合わせて笑顔で挨拶。困っている人がいれば自ら話しかけ、120%の力で応えようとしてくれる。筆者が仕事を終えた午後10時、夜道を歩いていると、遠くから「お疲れ様でしたー!」と日本人の女性ボランティアが声をかけてくれた。
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ボランティアは「ゲームズメーカー」とも称される。主役はアスリートかもしれないが、間違いなく大会をつくるメンバーの一員だ。ハーロウ氏は「その通り。考えてみてよ」と頷いた。
「多くの人が五輪開催に反対する中、ボランティアを希望するんだ。ボランティアの仕事を会場の外で見たけど、シャツを着た彼らは誇らしげに『私たちはパンデミックの中でも開催できる』と示したんだ。それはスペシャルなことだった」
ハーロウ氏のツイッターは、多くの日本人にフォローされた。東京で日本文化に触れて1年。日本のファンにメッセージを送ってくれた。
「日本が恋しいよ。セブンイレブン、美味しいコンビニフード、枝豆チップス、おにぎりが恋しい。東京五輪はここまでの僕のキャリアで一番お気に入りの経験だ。パンデミックの最中に日本に行くことができ、歓迎され、愛されたことが僕にとってはとても特別だった。
たくさんの人が五輪開催に反対していたのは知っていたからね。そんな中、多くのギフトや手紙をもらったのが、とてもうれしかったよ。東京五輪の最中に受けた歓迎があったから、僕はいつかまた日本に戻るだろう。そして、たくさんの人に向けて、これからの人生でずっと東京五輪のことを伝えるだろうね」
その国の良さを知り、伝え、それを聞いた人がその国を訪れる。家族連れなら子どもたちにも伝わる。このサイクルこそがレガシーだ。2025年の世界陸上は東京開催に決定。「そうだね! セブンイレブンツアーだ!」。一人の海外レポーターの熱は、再び盛り上がりそうだ。
(後編「日本人に愛されたハーロウ氏、抜群のリポート力を支えるプロ魂」は19日掲載)
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)