大谷翔平の偽サインも蔓延 鑑定家が勧める“騙されない”購入法「詐欺師は善悪ない」
増える偽サインの流通、購入を考えている人が気を付けるべきこと
光もあれば影もあるスポーツメモラビリア市場。大谷の人気に伴い、偽サインの流通も増えている。日本のオークションサイトでは3000~5000円のサインが出回っているが、その多くは「本物ではありません」と松本代表は断言した。
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「発送地を(日本ハム時代からのファンを装うために)北海道に設定してアカウントを5個くらい作っている人もいます。アカウント停止されても、他のアカウントで出品できるように、という魂胆だと思います」
こうした負の一面を目の当たりにしている松本代表は「ボランティア感覚、利益度外視」で、オークションサイト等で出品されているサインの真偽を判定するサービスを展開している。
「ネット上で鑑定して『おそらく本物』『おそらく偽物』と判断させていただくサービスを1000円でやっています。『これを購入するんですけど、大丈夫そうですか?』という問い合わせが来ますが、8割くらい『購入されない方が良いと思います』という返答をさせていただいています。
サインを毎日見ている私からすれば『これを本物と迷ってしまうのか、見比べて違いますよね?』と思うほど。そういうサインでも欲しい方は購入してしまうんです。もしオークションで購入することを考えていれば、お声がけいただきたいです。そうすれば偽サインを市場から排除できると思っています」
子どもが大切に部屋に飾ってあるサインが、まさかの偽物というケースもある。純粋な気持ちを踏みにじる行為だが「詐欺師は善悪など考えていません」と松本代表は力説する。今後、購入を考えている人に向けては「MLB公式サイトやFanatics社などしっかりしたところから購入すべき。少なくとも大手鑑定会社の証明が付くものを購入すべきです。それ以外で購入することは危険だと思います」と助言した。