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渋野日向子は「いつ優勝しても驚かない」 取材歴20年の米記者が語る最大の魅力とは

米女子ゴルフツアー取材歴20年のベス・アン・ニコルズさん【写真:本人提供】
米女子ゴルフツアー取材歴20年のベス・アン・ニコルズさん【写真:本人提供】

米本土で苦戦の原因はグリーン、最大の魅力は大舞台での勝負強さ

 その中で、ニコルズさんはグリーンでの苦戦が優勝争いに絡めていない原因とみている。「本人も語っていましたが、優勝するためにはパッティングの改善が必要でしょう」。今季の平均パット数は30.12で、154人中93番目の数字。パーオン率は72.44%で27番目の数字を残しているだけに、チャンスで決めきれるかが今季初優勝へのカギとなりそうだ。

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 それでも、2019年の全英女子オープンで優勝後、20年の全米女子オープンの4位、今季のシェブロン選手権の4位と、メジャー大会では通算3度、トップ5に入っており、大舞台での強さが際立つ。ニコルズさんは「精神的な強さが最大の長所だと思います。プレッシャーの懸かる状況でより大きな力を発揮することができるのは印象的です。周りの期待が大きくなればなるほど集中力が増すのでしょう」と評価する。

 ニコルズさんは渋野のスター性にも着目。「ここまでファンに親しまれている選手を見たことがありません。人をひきつける魅力があります」と熱い視線を送る。また、似たタイプの選手として「一躍母国でスター選手になったという点では、ロレーナと似ていますね」と、元世界1位でメキシコ出身の人気選手だったロレーナ・オチョアの名前を挙げた。

「ロレーナをはじめ、ヤニ(・ツエン)やアリヤ(・ジュタヌガーン)も一躍スター選手になったということで同じタイプだと言えます。どの選手もプレッシャーに強いのが特徴ですね」。6月は全米女子オープンと全米女子プロ選手権のメジャー2試合があり、大舞台での旋風再現が期待される。

(岡田 弘太郎 / Kotaro Okada)

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