衰えない35歳ダルビッシュの原動力 投手コーチの証言と“いたずら動画”にあった伏線
米大リーグのパドレス・ダルビッシュ有投手が19日(日本時間20日)、敵地フィラデルフィアでのフィリーズ戦に先発し、7回を6安打無失点、5奪三振、無四球に抑えて今季4勝目をつかんだ。開幕投手を務めた今季はここまで8試合のうち6度目のクオリティースタート(6回以上を自責点3以内)を達成。自身が投げた試合でチームは6連勝と、エースにふさわしい働きを見せている。(取材・文=岡田 弘太郎)
メジャー11年目でも活躍できる秘訣、パドレス・ニーブラ投手コーチに聞く
米大リーグのパドレス・ダルビッシュ有投手が19日(日本時間20日)、敵地フィラデルフィアでのフィリーズ戦に先発し、7回を6安打無失点、5奪三振、無四球に抑えて今季4勝目をつかんだ。開幕投手を務めた今季はここまで8試合のうち6度目のクオリティースタート(6回以上を自責点3以内)を達成。自身が投げた試合でチームは6連勝と、エースにふさわしい働きを見せている。(取材・文=岡田 弘太郎)
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2012年にメジャーデビューしてからこれが220試合目の登板だった。今季は8試合に投げて4勝1敗、防御率3.91。奪三振率が昨季から少し下がってはいるが、無四球はすでに3試合。「三振を何個取るよりも一番気持ちいい」と、ストライクゾーンで勝負するスタイルに手応えを得ている。8月に36歳となるが、「自分の身体を感じた時に衰えているという感覚が全くないんですよね」と、充実感をにじませる。
ダルビッシュがメジャー11年目を迎えても、エースとして活躍できる秘訣は何なのか。パドレスのニーブラ投手コーチは「最も感心させられるのはオープンマインドなところだ。常に成長しようとする姿勢には驚かされる。これまで大きな成功を収めているにもかかわらず、もっと向上しようとどん欲に学ぶ姿勢があるんだ。本当に素晴らしいよ」と賞賛する。「才能だけに頼らず、しっかりと自己管理できていることが長く活躍できている秘訣。He lives for Baseball」と分析する。
また、同コーチはダルビッシュの技術の高さにも一目を置く。「ボールをスピンさせる技術が驚くほど素晴らしい。変化球の軌道を自在に操ることができる。カーブやスライダーの速度を微妙に変えてみたり。どうすればいいスピンをさせることができるかを日々研究している。それができているから長い間メジャーリーグのトップで活躍できているのだろう。私もデータを重視するので彼と話すのは楽しい。とても熱心に情報交換をしてくれるので他の投手への助言にも役立っている」