フィリピンにもいた大谷翔平のファン 野球が盛んじゃない東南アジアから愛を贈る理由
お金の匂いがしない大谷は「新しいタイプのスーパースター」
メジャーリーグの歴史を変えた大谷だが、フィリピン人にとっては米国でプレーする外国人の1人。そんな存在になぜ魅了されたのか。真っ先に挙げたのは、野球に対する真摯な姿勢だ。
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「一番好きです。昨季、彼は素晴らしい活躍をしましたが、チームの状態は良くありませんでした。それでも懸命にプレーしたんです。しかし、自分の仕事ぶりに満足はしていません。素晴らしい人間性だと思います」
昨季、どれだけ本塁打を打っても、三振を奪ってもチームは低迷した。主力選手に相次いだ故障。シーズン終盤、マークは大谷に絞られ、勝負を避けられるシーンも目立った。それでも気持ちを切らさず、シーズンを完走。歴史的シーズンを満票でのMVP受賞で締めくくった。
素の姿にも魅力を感じた。「あまり出掛けず、遊び方は派手ではありませんよね。彼は非常にシンプルと聞きました。野球に集中しているんです。(高級車の)テスラは持っているそうですが、それだけです。家族とも良好な関係を築いているそうですし、そういう普通の所が好きなんです」と説明した。
そして、「彼は新しいタイプのスーパースターです」と表現した。
「典型的なスーパースターは派手です。高価な物が好きで、お金を持っている感じがプンプンします。オオタニにそんな感じはしません。だから、好きなんです。他人からの目など気にしないのでしょうね」