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「パリ五輪」&「世界8強」へ挑戦 ラグビー女子日本代表、強化責任者が語る勝負の1年

7人制は9月のRWCを皮切りに国際大会が目白押し

 7人制の場合、15人制とは異なり五輪という大きな目標が軸となり、そこにRWC、そして強化の場にもなるワールドシリーズと、様々な国際大会がリンクして進化を続けている。今季もRWCが最終ゴールではなく、むしろ9月のケープタウンから様々な大会が繋がっていく、チャレンジのスタートラインと捉えるのが正しい見方だろう。

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 9月の7人制RWCは、男子がアジア予選で敗退したため女子代表だけが挑むことになる。大会後も目白押しの国際トーナメントへと勢いづくためにも、浅見副会長もサクラセブンズへ大きな期待を寄せる。

「今、鈴木HCがすごく一生懸命に強化に取り組んでいて、伸びてきている選手も多い。そのチームが世界とどう戦えるのかに注目しています。7人制は大会の入りの部分がとても重要です。まずはプール戦をしっかり突破して、上へ行くことに集中してほしい。そのためには、最初のラウンドをどう戦うかです。

 そして、ワールドカップ後のアジア競技大会で金メダルを獲ることがポイントになると考えています。男女でしっかり金メダルを獲って、パリ(五輪)に向かいたいですね。もちろん、チャレンジャーシリーズも重要です。肝になる大会が続くので、7人制にとっても、本当に勝負のシーズンです」

 注目も期待も膨らむ2つのRWCだが、挑む選手、チームにとっては重圧も責任も別格だ。すでに日本列島は桜の季節は終焉へと近づいているが、サクラのジャージーの乙女たちは、南アフリカ、ニュージーランドという南半球の満開の季節へと羽ばたいていく。

【15人制女子日本代表の試合日程】
■オーストラリア遠征
5月1日 vsフィジー代表/○28-14(ボンド大/ゴールドコースト)
5月6日 vsオーストラリアンバーバリアンズ(ブルドッグスRMP/ブリスベン)
5月10日 vsオーストラリア代表(ボンド大/ゴールドコースト)

■ワールドカップ・ニュージーランド大会
[プールB]
10月9日 vsカナダ代表(ノースランドイベントセンター/ワンガレイ)
10月15日 vsアメリカ代表(ノースランドイベントセンター/ワンガレイ)
10月23日 vsイタリア代表(ワイタケレスタジアム/オークランド)

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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浅見敬子

日本ラグビーフットボール協会副会長(女子15人制日本代表ナショナルチームディレクター) 
1977年3月4日生まれ、東京都出身。日体大在籍時の1996年に15人制女子日本代表に初選出。ニュージーランドへのラグビー留学も経験し、2004年からは7人制女子日本代表でも活躍した。07年の引退後は女子日本代表のコーチとなり、12年からは7人制女子日本代表ヘッドコーチとして16年リオデジャネイロ五輪出場に導いた。現在は日本ラグビーフットボール協会副会長、女子15人制日本代表のナショナルチームディレクターを務める。

吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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