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ラグビー元日本代表主将が植え付けた“日本魂”「みんなで君が代を歌うことから―」

日本代表へのロイヤリティを感じてもらうために「みんなで君が代を練習した」

 エディージャパンが、メンタルコーチとして招いた荒木香織さんの存在は、2015年W杯の快進撃の立役者として広く知られるようになったが、最初に荒木さんと密にやりとりをしていたのはリーダー陣だった。菊谷氏にとっても、エディージャパンでの活動の中で、また新たな価値観が生まれたという。

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「例えば国歌を歌う――。そういうところからですね(笑)。ラグビー文化を高めていくには、何をしたらみんなが憧れてくれるのか、とか。ラガーマンとして試合をするのはもちろんですが、他になにかできることがあるのではないか。そういうサポートですね。実際の行動として、どうすれば誇りを持てるようになるのか、日本代表へのロイヤリティを感じてもらえるのか。そういう活動の必要性を今までより強く感じるようになりました」

 ラグビーの代表チームは一種独特だ。生粋の日本人だけではなく、条件を満たせば、国籍を問わず代表入りすることができる。これは日本に限った話ではなく、協会単位でチームが作られるためだ。だからこそ、より“日本”と国家を意識させることが重要になってくる。

「国籍問わず国歌の練習もしましたよ。練習しないと歌えないので(笑)。外国の選手たちには、まずは国歌の意味を理解してもらうところからスタートしました。最初にみんなで歌おうと言ったのは五郎かな。リーチがサポートして、4年間ずっと練習していました。W杯の時には『外国人も歌っています!』という反響があったんですよね。毎週水曜日、夕食後のミーティングの最後に練習ですね。外国人選手は最初、手に書いてカンニングしてました(笑)。いい文化ですよね。それを今度は僕が教えているユース世代の選手につなげています。高校代表の選手たちも、君が代の練習もしていますね。僕が代表にいたので、コーチとして、経験者として伝えられるのは大きいですよね」

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