「次の久保建英」を生み出せる? 型に“はめられない”育成、名門に見る成功の極意とは
バルサで脈々と受け継がれる司令塔の系譜
そして、グアルディオラの系譜は脈々と受け継がれている。
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
ポゼッションサッカーを実現するための中枢とも言えるプレーメーカーのポジションだが、そこはシャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、セスク・ファブレガス、チアゴ・アルカンタラ、セルヒオ・ブスケッツ、そしてニコ・ゴンサレスなどを輩出してきた。それぞれキャラクターは異なるが、プレーをアップデートし、適応することができた。それは「育成における勝利」とも言えるだろう。
育成における「産物」の一つだ。
Jリーグでそれに近い現象を探すとすれば、風間八宏氏が率いた川崎フロンターレがあるだろう。単純にボールを扱える選手を鍛え上げ、コンビネーションを生み出し、各自の立ち位置やもらい方を修正・改善し、戦い方に落とし込むことで、練習から選手同士で水準を高めた。大久保嘉人はキャリアハイとも言えるシーズンを過ごした。
そして植え付けられたフィロソフィーによって、田中碧、三笘薫のような抜きん出たサッカーセンスの選手を生み出したのだ。
(小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya)