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盟友・廣瀬俊朗の挑戦から刺激 車いすラグビー元日本代表が広げる引退後のキャリア

同じ大阪出身で同い年、ラグビー元日本代表主将・廣瀬俊朗さんの存在

 スポーツの歴史を振り返ってみても、健常者に比べるとパラアスリートは絶対数が少なく、現役中はもちろん引退後のキャリア形成に関する事例が少ない。「やはり健常アスリートよりパラアスリートの方が選択肢は限られてくるので、どんな選択肢があるのか、僕自身がいろいろなことに挑戦しながら提示して、パラアスリートは大変だという思い込みの壁を取り除いていけたらいいなと思います」と話す三阪さんが、大いに刺激を受けている人物がいるという。それが、ラグビー元日本代表主将の廣瀬俊朗さんだ。

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 高校3年で車いす生活になるまでラグビー部だった三阪さんは、同じ大阪出身で同い年の廣瀬さんと意気投合。現在は「One Rugby」や「ラグビーキャラバン」などの活動を共にする“盟友”でもある。

 廣瀬さんは慶応大ラグビー部から東芝へ進み、SO(スタンドオフ)などで活躍。日本代表ではエディ・ジョーンズ前HCに主将を任された人物でもある。2016年に現役を引退すると、ビジネス・ブレークスルー大学大学院でMBAを取得したり、株式会社「HiRAKU」を設立してスポーツの普及や教育、食、健康などに重点を置いたプロジェクトに取り組んだり、ニュース番組やドラマに出演したり、ラグビーという枠に囚われずに様々な挑戦を続けている。

「僕は廣瀬俊朗の影響を受けていて、よくあれだけ色々な挑戦をしているなと刺激をもらっています。キャリアを変えるイメージをシミュレーションしようとするとつまずくことがありますが、彼は興味を持ったことにとりあえず飛び込んでみる。それは凄いなと思います。確かにやってみないとトライアンドエラーは始まらないし、シミュレーションをしたところで、その通りになるとも限らない。彼のおかげで僕もとりあえずやってみるようになりました」

 先入観は持たずに、とりあえずトライしてみる。そして、実際に経験して感じたことを元に何ができるか、どうしたら良くなるかを考える。「廣瀬の姿勢は見習いたい。セカンドキャリアを考える上で、単に指導者という選択肢だけではなく、それまでのキャリアとは全く接点がないと思っていた世界にも繋がるんだと気付かせてくれたことは大きかったですね」と三阪さんは話す。

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