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盟友・廣瀬俊朗の挑戦から刺激 車いすラグビー元日本代表が広げる引退後のキャリア

車いすラグビー元日本代表の三阪洋行さんは2004年のアテネ、2008年の北京、2012年のロンドンとパラリンピック3大会に出場した経験を持つ。副主将として4位入賞に貢献したロンドンを最後に現役を退き、コーチとしてのキャリアを歩み出すと、2016年のリオデジャネイロパラリンピックでは日本代表のアシスタントコーチとして、チームを銅メダルへと導いた。

ラグビーを通じて子どもたちが共生について考えるきっかけ作りを提供している車いすラグビー元日本代表の三阪洋行さん【写真:荒川祐史】
ラグビーを通じて子どもたちが共生について考えるきっかけ作りを提供している車いすラグビー元日本代表の三阪洋行さん【写真:荒川祐史】

車いすラグビーの枠に囚われない活動をする三阪洋行さん

 車いすラグビー元日本代表の三阪洋行さんは2004年のアテネ、2008年の北京、2012年のロンドンとパラリンピック3大会に出場した経験を持つ。副主将として4位入賞に貢献したロンドンを最後に現役を退き、コーチとしてのキャリアを歩み出すと、2016年のリオデジャネイロパラリンピックでは日本代表のアシスタントコーチとして、チームを銅メダルへと導いた。

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 現在はバークレイズ証券に勤めながら、自身の経験を生かし、社会の障害者に対する理解を深める講演やイベントに積極的に参加。さらには、日本パラリンピック委員会アスリート委員会委員長としてパラアスリートの環境整備に取り組んだり、一般社団法人「D-beyond」やNPO法人「One Rugby」などでも活動しながら多様性のスポーツでもあるラグビーを通じて子どもたちが共生について考えるきっかけ作りを提供している。

 東京パラリンピックで注目を集めたパラスポーツだが、五輪スポーツに代表される健常者のスポーツに比べると、これから整備していかなくてはならない点は多い。パラスポーツならではの価値を生み出したり、パラアスリートの競技環境を整えたり、興味を持った人が気軽にパラスポーツに触れられる機会を増やしたり、近い将来パラスポーツが当たり前の選択肢として人々の日常にある姿を目指し、三阪さんは日本全国を飛び回りながらジャンルを越えて学びのチャンスを求めている。

「よくアスリートが『もっとああいうことをしておけばよかった』って言いますよね。僕は今でも、学びにしても挑戦にしても『5年早くやっておきたかった』と思うことがあります。現役アスリートの頃から1日30分でもいいから考える時間をとっておけばよかったと。24時間トレーニングをしているわけではなく、自由時間はありますから。僕が思うのは、競技と並行して別のチャレンジをしても有害ではないということ。逆にスポーツで活用できる気付きが得られたり、現役後のキャリアを考える時に役立つ。そういうことを若いアスリートに伝えることがあります」

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