内に秘める覚悟 韓国で一時代築いた美女ゴルファーはなぜ日本を選んだのか
「日本で選手生活を終えたい」の覚悟、来年はイ・ボミを追い越せるか―
「1年目はコースや環境に慣れることが大事だと考えていましたし、それには時間かかると感じていました。私は今年で28歳になりますが、韓国では若い選手が活躍していて、20代後半になるとほとんどがやめてしまうんです。
日本ツアーには試合に出ている選手が私よりも年上の選手がたくさんいることに驚きました。まだまだ自分もがんばらないといけないって気持ちにさせられました」
プロゴルファーとして第2の人生をもう一度花咲かせるために、日本を選んだ。今シーズンは賞金ランキング4位で終え、開幕当初から目標にしてきた同トップ10入りをクリアした。同年代で2年連続賞金女王を手にしたイ・ボミと何かと比べられることが多いが、日本のファンクラブも発足し、ファンの数もうなぎのぼりに増えていると聞く。「日本で選手生活を終えたい」と話すくらい日本にピタリとはまったのだろう。
イ・ボミを追い続けてきたキム・ハヌルが3年目となる2017年、その背中を追い越す年にするかもしれない。
【了】
金 明昱●文 text by Myung-wook Kim
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images