最強ロシアは「4年持たない選手が多い」 女子の“4回転時代”に高橋大輔の恩師が持論
宮原知子の演技こそ「フィギュアスケート」
――北京五輪出場は逃しましたが、全日本での宮原知子選手の『トスカ』は表現者として鳥肌ものでした。
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「“知子ちゃんこそフィギュアスケートだな”って思いますよ。とても素敵でした。少し前なら、(ソチ五輪銅メダリストのイタリア人カロリーナ・)コストナーとかも良かったですね。ただ、その素敵さでは勝てない時代になってきて。もし私が女子のコーチをやるとしたら、“スケートが好きっていう子の演技が完成するのを手伝う”っていうのが条件じゃないと、なかなかできないですね」
――注目している若い選手はいますか?
「松生(理乃)さん、(住吉)りをんちゃん、(千葉)百音ちゃんの3人は、練習を見ていても感性を感じるし、スケートもよく滑るし、すごく好きです。上手く花開いていって欲しいなと思います」
――『次の浅田真央』は出てくるのでしょうか?
「真央ちゃんの時代は、一つの奇跡かもしれません。鈴木明子ちゃんや安藤美姫ちゃんなど、他にも個性豊かな子がたくさん出てきました。そこにドラマがあって。大輔と同じで真央ちゃんはアップダウンもありましたが、それが不思議と内面の魅力になって記憶に残る選手でしたから」
(第6回へ続く)
(小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya)