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リーチ絶賛の“エース候補”に秘密兵器も… ラグビー新リーグで輝く次代の“桜戦士”7選

李承信は帝京大を中退して“日本最強リーグ”に挑戦

 ディアンズが憧れるFLリーチは、若き後輩の活躍に「去年もっと出してほしかったくらい。彼の成長ぶりは凄くて、去年高校生だったのに今日はマン・オブ・ザ・マッチくらいのパフォーマンスを見せていた。東芝のエースにはもちろんなると思うし、日本代表のエースになる選手」と太鼓判を押す。

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 ディアンズを除くと最長身が195センチ止まりの日本代表でも、貴重な空中戦のエキスパートとして今後も選考される可能性は高い。ワークレートや、相手の勢いを確実に止める体を張ったプレーでは、同じ東京SG戦でデビューを果たしたLOジェイコブ・ピアスから学ぶべき点は多いが、チームのOBで、日本代表で歴代最多キャップ99を積み上げたLO大野均のような愚直でひたむきなプレーを身に着ければ、世界クラスの第2列へ進化する可能性を秘めている。

 引き合いに出したピアスも、父スコットさんが日新製鋼、ヤマハ発動機でCTBとして活躍。昨季まで釜石シーウェイブスRFCでヘッドコーチを務めるなど、日本との繋がりが強い選手。ワーナーと同じ201センチの長身で、まだ24歳という若さは、将来的には日本代表への期待も膨らむハードワーカーだ。

 ディアンズ同様に大学卒業前の年齢で最強リーグに飛び込んできたのが、コベルコ神戸スティーラーズで2シーズン目を迎えたSO兼CTB李承信だ。大阪朝鮮高から強豪・帝京大入りすると、スピードを生かした仕掛けと、高いパス、キックスキルで1年から主力メンバー入りしたが、2年で退学して神戸入り。昨季のトップリーグでデビューを果たした。ニュージーランド代表50キャップのSOアーロン・クルーデンとのポジション争いを強いられるなかで、リーグワンでは開幕節にCTBで、第2節はSOで先発と実戦経験を積んでいる。

 開幕節のシャイニングアークス東京ベイ浦安戦では、インサイドBKとしてゲームを組み立てる判断力と同時に、帝京大時代にWTBでも証明したスピードで相手防御のギャップを突くランも披露。1月13日で21歳になったばかりの若さを考えれば、リーグワンで主力メンバーとしての活躍は異例のこと。身長176センチと小柄だが、攻守でハードコンタクトを厭わないファイターとしても評価したい。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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