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中野友加里が我が子に送る唯一のアドバイス「一つ、自分に合うスポーツを見つけて」

「どんなスポーツでも好きなものが見つかればいい。子供たちから新しい発見を得たいですね」と語った中野友加里さん【写真:松橋晶子】
「どんなスポーツでも好きなものが見つかればいい。子供たちから新しい発見を得たいですね」と語った中野友加里さん【写真:松橋晶子】

東京オリパラで再確認したスポーツが持つ力の素晴らしさ

 そして今夏、東京オリンピック・パラリンピックの開催を通じて、中野さんは改めてスポーツが持つ力の大きさを実感したという。

「コロナ禍の影響もあり、開幕前は『やらなくてもいいんじゃないか』という意見がたくさん聞かれました。様々な意見があるのは当然のこと。それでも、東京オリンピック・パラリンピックを見て感じたのは、やっぱりスポーツの持つ力は素晴らしいということ。出場したアスリートたちが汗を流し懸命に取り組む姿、そして喜怒哀楽を包み隠さずに見せる姿に、これがスポーツだな、と。スポーツは喜怒哀楽がそのまま出る、人間味もある。そこに見ている人たちは、自分たちと同じ人間なんだと共感を覚えたり、勇気をもらったり、心動かされたんだと思います」

 自身が虜になったスポーツの素晴らしさを、ぜひ子供たちにも感じてほしいという中野さん。まずは興味がありそうなスポーツをいくつか経験し、その中から自分に合ったものが見つかればいいと願う。

「私はスケートを辞めた今でも、小さい頃から毎日続けていることがあります。それが柔軟体操。体の柔軟性が高いとどんなスポーツでも生きると思いますし、赤ちゃんのうちから続けていないと徐々に柔軟性が失われてしまうので、娘と一緒に柔軟体操をしています。息子はもう柔軟性を失いつつあるので現状維持できればと(笑)。

 どんなスポーツでも好きなものが見つかればいいと思います。その一方で、私はボール競技が得意ではないので、子供たちには私が得意ではなかったものに挑戦してほしいなとも。私がアドバイスできるスケートやクラシックバレエだと余計な口を出してしまうかもしれないので(笑)。私が知らないスポーツをやってもらって、細かいルールであったり、その競技でしか感じられないことであったり、子供たちから新しい発見を得たいですね」

 一度体験した人に次の世代にも繋いでいきたいと思わせる、そんな魅力がスポーツには詰まっている。

(佐藤 直子 / Naoko Sato)

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