陸上1万m女王の33歳新谷仁美がマラソン挑戦 自らの商品価値求める「仕事人」の生き様
今年以降5000mとマラソンに挑戦「一瞬でもいい。4種目日本記録を達成したい」
「私を商品として扱いたい、と考えてくれる企業さんが出始めるなか、やっぱり自分で価値を上げていかないとダメだ、とすごく思いました。単純にサポートしてもらって終わり、ではなく、こちら側がサポートしたい、と思わせる選手になるよう動かなければならない。そうなるとイヤイヤ言っている場合じゃありません。
私は部活動ではなく、仕事で走っている人間です。好きな洋服を買って、生活を守り、楽しみながら生きていくためには、(ビジネスとして)いろいろと考えながらこの仕事に取り組む必要がある。これは、どんな仕事も同じだと思います。
2021年はチャンスがあったのですが、私自身が(レースに出場することができず)逃してしまった。2022年以降、5000メートルとマラソンを走る。後に塗り替えられても、一瞬でもいい。4種目日本記録を達成したい」
勝ってなんぼのプロ世界で、求められる以上の結果を残すべく、チャレンジを続ける。これが仕事人、新谷の生き様だ。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)