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女子ゴルフ最終戦に重なる17年前の光景 記者が感じた宮里藍の「負けじ魂」に通じる姿

記者が17年前の光景と重ねた宮崎CCの練習グリーン
記者が17年前の光景と重ねた宮崎CCの練習グリーン

上田桃子、有村智恵も…上位を追う選手たちが引っ張られる

 後に上田桃子が台頭し、宮里と同じ東北高出身の有村智恵、原江里菜がプロデビュー。皆、不動、宮里、横峯らの姿勢を見習った。上位選手の練習量が多いことで、追う選手たちは引っ張られる。その状況が、今につながっている。

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 ただ、稲見らにオフの過ごし方を聞いて、トッププロの意識レベルがさらに上がったと感じた。稲見は、最終戦の翌日からクラブを握り、「オフも毎日、クラブを握りますか」の問いに「はい」と返した。

 かつては「オフになったら、しばらくクラブは握りません」と公言するプロもいたが、小祝さくらも「オフこそ練習をする」の考えで、「シーズン中にできなかった打ち込みをします」。原英莉花は「年末は休みますが、オフの間にアプローチ技術を高めたいです」と言った。これから米女子ツアー最終予選会に臨む渋野日向子も、「オフはゆっくり」の考えは毛頭ない。

 稲見たちのコメントを基にした記事を発信すると、今年プロテストに合格した選手の父親からLINEメッセージが届いた。「すごいと思いました。負けないように頑張ります」。合格率3%台のテストに苦労して合格しても、安堵している場合じゃない。努力は報われるとは限らないが、妥協なき努力をしないと成功なし。それが日本女子プロゴルフ界のリアルであり、伝える側の意欲も掻き立てている。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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