日本のアマボクシングが強くなった理由 山根政権の“金の流れ”を変えた連盟の改革
公益法人化は「目前」、菊池氏「もうやるべきことは全てやった」
目指してきたのは、一般社団法人から「公益法人」に認められることだった。内閣府によって認定される公共の利益を目的とした団体。税制上の優遇措置を受けることができ、信頼の証しでもあるため企業からスポンサーを受けやすい。競技の普及、発展には不可欠な活動資金。その達成は目前に迫っているという。
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菊池氏「公益法人化は年内を想定してやってきました。実は、もうやるべきことは全てやっている状態。承認待ちのような状態です。現状では提出したものに対して、やり直しやご指導を受けることはないので(公益法人化は)目前だと思います。
人も、お金もない状況。今は一人の負担が大きいんです。例えば、今回の全日本選手権で凄く頑張ってくれている人たちがいますが、みんな高校や地方の大会でも頑張ってくれている人たちです。負担が大きすぎるので、大会ごとに運営チームがあるようにしたい。そこがゴールじゃないでしょうか」
内田会長「競技のイメージをまだまだアップさせていき、企業がスポンサーとしてメリットがあるような組織、競技にしていかないといけません。公益化の次は『収益化』とずっと言ってきました。収益をつくるためにいろいろなことをやり始めています。
ボクシングを始める入り口をつくったら、選手の育成と強化。強化の後、また選手が役員として残ってもらえるような組織じゃないといけません。今は引退後に一度出て、帰ってくるのを期待するしかない状況。そのまま残ってもらえるような競技にしていきたいですね」
28日までの全日本選手権は、入江や並木の優勝で幕を閉じた。リングの撤収や会場の消毒作業、ごみ拾いなどが行われた体育館。せっせと動く人たちの中に役員の姿もあった。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)