結成2年で日本歴代最高点を連発 フィギュア村元&高橋を北京五輪へ“前進”させた言葉
NHK杯で見せた印象深い演技、ワルシャワ杯では初の表彰台
同時に、2人への信頼もそこにうかがえる。ズエワはこれまでも2人の豊かな可能性に触れてきた。そして高橋の見違えるように鍛え上げられた身体が象徴するように、2人の努力も見てきた。持てる力を発揮できればいい、そんな信頼感にも裏打ちされた言葉であった。
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結果はコントロールすることができない。ただ、自分(たち)のパフォーマンスは自分たちで変えることができる――その真実にも思いが至る言葉とともに、真摯に努力を積み重ね、そして試合ではやるべきことに力を尽くした末、NHK杯で印象深い演技と成績を残した。
だが、2人は満足していない。試合を終えた翌日、高橋は言った。
「やっとスタートラインに立てたのかなと思います」
NHK杯の翌週にはワルシャワ杯に出場。リズムダンスで75.87点、フリーダンスは114.29点、合計190.16点。すべてにおいてNHK杯で出した日本歴代最高得点を更新して2位となり、国際スケート連盟公認大会で初めての表彰台に上がった。
今を大切に、そしてより高みを目指し、2人は進んでいく。
(松原 孝臣 / Takaomi Matsubara)