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結成2年で日本歴代最高点を連発 フィギュア村元&高橋を北京五輪へ“前進”させた言葉

NHK杯で見せた印象深い演技、ワルシャワ杯では初の表彰台

 同時に、2人への信頼もそこにうかがえる。ズエワはこれまでも2人の豊かな可能性に触れてきた。そして高橋の見違えるように鍛え上げられた身体が象徴するように、2人の努力も見てきた。持てる力を発揮できればいい、そんな信頼感にも裏打ちされた言葉であった。

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 結果はコントロールすることができない。ただ、自分(たち)のパフォーマンスは自分たちで変えることができる――その真実にも思いが至る言葉とともに、真摯に努力を積み重ね、そして試合ではやるべきことに力を尽くした末、NHK杯で印象深い演技と成績を残した。

 だが、2人は満足していない。試合を終えた翌日、高橋は言った。

「やっとスタートラインに立てたのかなと思います」

 NHK杯の翌週にはワルシャワ杯に出場。リズムダンスで75.87点、フリーダンスは114.29点、合計190.16点。すべてにおいてNHK杯で出した日本歴代最高得点を更新して2位となり、国際スケート連盟公認大会で初めての表彰台に上がった。

 今を大切に、そしてより高みを目指し、2人は進んでいく。

(松原 孝臣 / Takaomi Matsubara)

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松原 孝臣

1967年生まれ。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経てフリーライターに。その後スポーツ総合誌「Number」の編集に10年携わり、再びフリーとなってノンフィクションなど幅広い分野で執筆している。スポーツでは主に五輪競技を中心に追い、夏季は2004年アテネ大会以降、冬季は2002年ソルトレークシティ大会から現地で取材。著書に『高齢者は社会資源だ』(ハリウコミュニケーションズ)、『フライングガールズ―高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦―』(文藝春秋)、『メダリストに学ぶ前人未到の結果を出す力』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。

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