[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

五輪アスリートが訴えたSNS中傷問題 「死ね」と言われた元陸上選手の「戦わない」提案

秋本真吾さん【写真:@moto_graphys】
秋本真吾さん【写真:@moto_graphys】

「アスリートがSNSをやる覚悟を問われる時代に」

 秋本氏がツイッターの運用で目に付くのは、Jリーグの柏レイソルMF大谷秀和という。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

「大谷選手は勝っても負けても必ずツイートをする。負けた時はその原因をしっかりと述べている。チームは今、不調ですが、それでも敗戦に対して申し訳ない、サポーターに感謝していると発信する。きっとJリーガーでは彼くらい。別の選手が言っていましたが、Jリーガーは勝ったら全員がロッカールームで写真を撮って全選手で上げ、特殊性が出ない。その中で、勝っても負けても一貫して語るアスリートはかっこいいと思います」

 では、アスリートがSNSの心ない声に悩まない日が来るためにどんな道を歩むべきか。

「アスリートがSNSをやる覚悟が問われる時代になりました。アンチの人はすでにカッカしてしまっているから、戦いに行くまでもない。逆に自分がどう変わるか、どう適応するかを考えた方が結果的に楽ではないでしょうか。イライラした相手に時間を使うことはもったいない。もちろん、SNSをやって良いことの方がたくさんありますが、一方で、嫌なこともあるという前提でどうSNSと向き合っていくか考えるべきだと思います」

■秋本真吾 / Shingo Akimoto

 1982年生まれ、福島県出身。双葉高(福島)を経て、国際武道大―同大大学院。400メートルハードルで五輪強化指定選手に選出。200メートルハードルアジア最高記録(当時)を樹立。引退後はスプリントコーチとして全国でかけっこ教室を展開し、延べ7万人を指導。また、延べ500人以上のトップアスリートも指導し、これまでに内川聖一(ヤクルト)、槙野智章、宇賀神友弥(ともに浦和)、阪神タイガース、INAC神戸、サッカーカンボジア代表など。

■伊藤友広 / Tomohiro Itoh

 1982年生まれ、秋田県出身。国際陸上競技連盟公認指導者(キッズ・ユース対象)。高校時代に国体少年男子A400メートル優勝。アジアジュニア選手権日本代表で400メートル5位、1600メートルリレーはアンカーを務めて優勝。国体成年男子400メートル優勝。アテネ五輪では1600メートルリレーの第3走者として日本歴代最高の4位入賞に貢献。現在は秋本真吾氏らとスプリント指導のプロ組織「0.01 SPRINT PROJECT」を立ち上げ、ジュニア世代からトップアスリートまで指導を行っている。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集