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東京五輪の各競技に見たリーダーシップ ラグビー廣瀬俊朗「吉田麻也選手が強く印象に」

大野将平、伊藤美誠、寺田明日香…心を揺さぶられた全参加選手の姿

 僕自身、今回のオリンピックでは様々なことを感じ、考えました。金メダルは当たり前という重圧の中で戦う柔道では、大野将平選手のすごさが光っていました。金メダルを求めながらも、最後は自分の柔道をやりきる。外的な要因ではなく、内側にある自分の柔道にチャレンジする。ああいう姿勢は大事なんだと改めて学びました。

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 卓球の伊藤美誠選手は、水谷隼選手と混合ダブルスで金メダル。その後に出場したシングルスでは準決勝で負けてしまいましたが、3位決定戦に勝って銅メダルを獲得しました。銅メダル決定後のインタビューで涙を見せたほど、準決勝での敗戦が悔しく堪えたにもかかわらず、短時間でしっかり気持ちを切り替えての勝利。あのすごさにも感動しました。

 陸上から一時ラグビーに転向し、再び陸上の世界に戻った女子100メートル障害の寺田明日香選手も応援していました。残念ながら決勝進出は叶いませんでしたが、準決勝の後に見せたやりきった表情が良かったですね。いろいろな感情がこみ上げてきたでしょうが、挑戦の過程はとても素敵な話だったと思います。ラグビーを経験したことで、陸上での記録が伸びた。これもまた多様性の一例かもしれません。

 たとえ結果が出なくても、選手の皆さんがオリンピックに向けて一生懸命準備してきたことが素晴らしい。並大抵のことではオリンピックには出場できません。コロナ禍もあり、環境が整わない中で準備してきた選手もいると思います。その中でベストを尽くしたことは誇らしいことであり、皆さんのプレーを見ているだけで心が揺さぶられました。

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廣瀬 俊朗

THE ANSWERスペシャリスト 元ラグビー日本代表 実業家

1981年10月17日生まれ。大阪府出身。5歳からラグビーを始め、北野高(大阪)、慶大を経て、東芝入り。07年日本代表初選出。主将も務め、キャップ数28。16年に現役引退後、ビジネス・ブレークスルー大学大学院で経営管理修士(MBA)取得。公式アンバサダーを務めた19年W杯は解説のほか、国歌を歌って各国をもてなす「Scrum Unison」、TBS系ドラマ「ノーサイド・ゲーム」出演など、幅広い活動で盛り上げた。現在は株式会社HiRAKU代表取締役。ラグビーにとどまらずスポーツの普及、教育、食、健康に重点を置いた様々なプロジェクトに取り組む。日本テレビ系「news zero」木曜パートナーとして出演中。

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