話題の「プールがない国」の競泳選手が体験した五輪「僕が故郷で最後の水泳選手に」
「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる様々な“見方”を随時発信する。外部との接触を遮断するバブル方式が敷かれた異例の五輪。制限がある中で、競技会場や選手村で印象に残った実際の日本の姿とは何か。
「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#55
「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる様々な“見方”を随時発信する。外部との接触を遮断するバブル方式が敷かれた異例の五輪。制限がある中で、競技会場や選手村で印象に残った実際の日本の姿とは何か。
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ソロモン諸島代表の3選手が「日本滞在記」を寄せた。初回は「競技用プールのない国」から参戦して話題となった競泳のエドガーリチャードソン・イロ選手。7月27日、男子100メートル自由形予選に出場し、組7着の最下位だったものの、大きな感動を与えた20歳は日本にどんな「ミカタ」を持ったのか。(構成=THE ANSWER編集部)
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日本のみなさん、こんにちは! 私はエドガーリチャードソン・イロです。応援ありがとうございました。
一生懸命泳ぎましたが、自分が目標としていたタイムには届かなかったです。来日してからいろんなプレッシャーがあるなど、自分がコントロールできなかったのが原因だったと思います。競技が終わった後は他の競泳の種目を見に行ったり、時間があるときはゲームをしたり、リラックスしています。日本を離れた後はソロモンには戻らず、タイに練習に行く予定です。
私のことが日本のメディアで取り上げられ、テレビでも放送されたと聞きました。自分は知らなかったですけど、滞在中、いろんな人から声をかけてもらい、ファンになっていただいてすごくうれしいです。オリンピアンになってメディアに取り上げられたことで、ソロモンや日本の方から声援を受けることができ、私は幸せです。
来日は2回目です。1回目は沖縄にトレーニングキャンプに行きました。日本の印象は施設もすごくきれいだし、人も優しいですね。選手村もすべてが快適です。コロナで交流ができない、外にも行けないというのが残念です。
選手村の食事もいろんな食べ物があって楽しみました。ソロモンに帰ったらワンパターンの食べ物しかないです。私の田舎では芋や魚、あとはプディというキャッサバですね。そういう食べ物しかありません。