憧れた後輩3人が明かす松田直樹伝説 泣かされた水沼宏太「でもそれが大切な思い出」
水沼が天国に送るメッセージ「僕たちはマツさんの魂を受け継いでいく使命がある」
若かりし日の思い出話でおおいに盛り上がった座談会。最後に3選手を代表して、再び横浜F・マリノスに所属している水沼宏太が、天国の松田さんへメッセージを寄せてくれた。
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マツさんがF・マリノスに在籍していた時代に一緒にプレーして、今も在籍しているのは僕だけになりました。
と言っても2010年の途中から9年半離れていたこともあって、当時とはチームの雰囲気はまったく違います。そんなF・マリノスをマツさんからはどのように見えるのか、とても気になります。
気がついたら30歳を過ぎて、僕が知っているマツさんの年齢に近づいてきました。若手に対しての接し方やチームの雰囲気の作り方はマツさんがお手本になっていて、真似しても近づけない部分はあるけれど参考にさせてもらっています。
試合の時は背番号3のユニフォームをベンチに飾っていますよ。時間が流れて世代が変われば松田直樹という存在を知らない選手はどうしても増えていくけど、それでも僕たちにはマツさんの魂を受け継いでいく使命があります。
F・マリノスは常に優勝争いするチームでなければいけないし、それを誰よりも強く思っていたのがマツさんですよね。そのためには嫌われ役になることも厭わなかったし、グラウンドで言い合うのが当たり前だった。今のチームは仲が良いけど、そういった厳しさはもっと必要だと思うので、マツさんのような存在がいてくれたらと考えたりします。
僕は、マツさんの意志を受け継ぐなんておこがましくて言えません。でもマツさんのようにサッカーを楽しむこと、チームを盛り上げること、強くなるために一体感を作り出すことはできるかもしれない。
マツさん、また一緒にサッカーしましょう。
横浜F・マリノス
水沼宏太
(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)