【独占告白】平野歩夢「究極の滑りを」 悲願の金メダルへ“20時間後の決意”
スノーボード界の枠を超えた重圧を跳ね返し、高い壁に挑む
15歳で出場したソチ五輪で銀メダルを獲得。一躍スターダムにのし上がった。あれから4年。日本のスノーボード界のエースとして、迎えた平昌五輪。メダルを取って当然、金メダルも狙える。そんな期待、重圧を19歳は正面から受け止め、向き合っている。
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「雰囲気にもっていかれないように調整しながら、自分のことをコントロールしている。プレッシャーとかも感じるところはありますが、そこは見ないようにして、自分のことに集中したい。準備はしてきたので、それができればなと、自信をもってやりたいと思います」
立ちはだかる壁は高い。06年トリノ、10年バンクーバーの金メダリスト、“レジェンド”ショーン・ホワイト(米国)、昨年の世界選手権王者スコッティ・ジェームズ(オーストラリア)の2人とのガチンコ対決が待っている。予選で平野を上回るスコアをホワイトも、ジェームズもまだ、余力は十分に残している。それぞれが、自慢の刃を懐深くしまったままの前哨戦でも、ため息が漏れるほどのバトルを展開してみせた。3つ巴の金メダル争いは空前のハイレベルになることは間違いない。
これだけの強敵を目の前にしても、平野は憶することもなく、また激しく昂ぶることもなく、淡々と言葉をつないだ。