【月間表彰】「全部揃った」古橋亨梧の技あり“チップキック弾” 闘莉王が見た26歳の“成長物語”
サッカー界で最も熱い男が選んだ、漢を感じる熱いプレーとは。
闘将を熱くさせたワンプレーを選出、4月は「神戸FW古橋亨梧が技ありシュートを決めた瞬間」
サッカー界で最も熱い男が選んだ、漢を感じる熱いプレーとは。
ヴィッセル神戸に所属する日本代表FW古橋亨梧が、4月24日にJ1リーグ第11節鹿島アントラーズ戦で、完璧なタイミングでの抜け出しから技ありチップキックでゴール左隅へ流し込んだ。2019年限りで現役引退した元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、スポーツチャンネル「DAZN」のパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」との企画で、4月のJリーグの「月間最熱モーメント」に古橋の“真骨頂”弾を選出。「THE ANSWER」のインタビューで闘莉王氏は、J2時代に対戦経験のあるイチ押しFWの成長を称えた。(取材・文=小杉 舞)
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「最近ずっと気になっていた。J2のFC岐阜にいた時には対戦もしているけど、すごく動きの無駄が少ない選手。神戸に行ってからどうなるのかなと思っていた。やっぱりうまい人たちの中でも自分の技術、クオリティーを発揮できている。どの試合で見ていてもFWらしい、『自分がやるぞ』というのがすごく表に出ていて、今後期待できる選手だなと思っていたので、今回、鹿島戦でのゴールを選んでみた」
昨年、現役引退し、ブラジルで実業家として活躍する一方、公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」でブラジルの生活を魅力たっぷりに届けている闘莉王氏。そんな闘将が絶賛したのは日本代表でも活躍を遂げている古橋だった。
鹿島戦でのゴールは前半28分。自陣でボールを奪い返すと、センターライン付近でパスを受けたケニア代表FWアユブ・マシカが前を向く。中央でドリブルすると、右足アウトサイドでオフサイドギリギリのタイミングで抜け出した古橋へパス。相手DFを置き去りにし、GKが飛び出しを見極めて右足でチップキックし、ゴール左隅へとシュートを流し込んだ。
「非常に難しいタイミングの飛び出しで、DFはオフサイドをかけようかどうか、ついていこうかどうかというギリギリのところでボールをもらっていた。最後どうするのかなと思ったら、やっぱりチップキックを選んで技術、速さ、落ち着き、全部揃ったゴールだった。鹿島を相手にできたというのも選出の理由の一つ」