特殊な例も? バスケットボールのポイントガードの役割を解説
ポイントガード(Point Guard,PG)とは、主にバックコートからのボール運びや、攻守でフォーメーションの指示を出し、パスの配給などの役割を担うことが多いポジションです。1番ポジションやリードガードと呼ばれることもあります。
ポイントガードとは 役割を解説
ポイントガード(Point Guard)とは、主にバックコートからボールを運び、攻守でフォーメーションの指示を出し、パスの配給などの役割を担うことが多いポジションです。
チームの司令塔として攻守に試合を読む力、チームを牽引するリーダーシップが求められると言えます。英語を略した表記はPGであり、1番ポジションやリードガードと呼ばれることもあります。
ポイントガードは一般的に俊敏性があり、ボールハンドリングのスキルが高い選手が多いと言えます。その中でも、攻守に渡って相手の狙いを読み取り、的確なパス配給で味方を操作するのを得意とする選手、自らの鋭いドライブで相手を切り崩す選手、3ポイントシュートなどのシュートタッチが良い選手などに分類できます。
全般的にバスケIQが高く、守備ではスティールを得意とする選手が多いのも特長のひとつです。
NBAの代表的なポイントガード
NBAを代表するポイントガードの1人として、まずは1990年代にジャズの黄金時代を築いたジョン・ストックトンを紹介します。
殿堂入りを果たしている名PGは、八村塁と同じくゴンザガ大の出身。1984年から2003年までジャズ一筋を貫きました。代名詞は何と言ってもカール・マローンとのピック・アンド・ロールです。息の合ったプレーでストックトンはアシストを量産。分かっていても止められない、NBA屈指のデュオを形成しました。また、スティールの名手としても知られました。
ピック・アンド・ロールについては以下の記事で紹介しています。
続いて紹介するのは、2000年代にネッツなどで活躍したジェイソン・キッドです。
1994年に全体2位でマーベリックスからドラフト指名され、新人王に輝きました。2001年にネッツ加入すると、当時弱小だったネッツを強烈なリーダーシップで牽引。2001-02シーズンと2002-03シーズンに2季連続でチームをNBAファイナルに導きました。得点、アシストだけでなく、リバウンドも得意とし、“ミスター・トリプルダブル”の異名も持っていました。
最後に紹介するのは、クリス・ポールです。
2005年にホーネッツ(現在のペリカンズ)から全体4位でドラフト指名されたポールは、瞬く間にリーグ屈指のPGに成長。2季目にはアシスト王とスティール王を獲得しました。2011年に加入したクリッパーズを優勝候補に仕立て上げ、ブレイク・グリフィンらとのコンビネーションで豪快なアリウープダンクを量産し、チームは「ロブシティ」と呼ばれました。そのバスケIQとスキルの高さから“ポイントゴッド”の愛称でも知られています。
アリウープについては以下の記事で紹介しています。
特殊例コンボガード、ポイントフォワードとは
ここまで紹介してきたポイントガードの他に、PGでありながら他のポジションでもプレーできる能力を持った特殊な選手たちがいます。コンボガードやポイントフォワードがそれに当たります。ここではそれぞれについて解説します。
コンボガードとは
コンボガードとは、ポイントガードとシューティングガードの両方を務められる能力を持った選手です。細かく分類すると、シューティングガードの選手がパス配給などのポイントガードの役割も担う場合と、ポイントガードの選手がペリメーターからの攻撃などシューティングガードの役割も担う場合があります。
NBAにおけるコンボガードの代表的な選手には、2000年代に76ersなどで活躍し、“THE ANSWER”の愛称でも知られたアレン・アイバーソン、2000年代と10年代にヒートなどで活躍したドウェイン・ウェイド、ビアード(髭)の異名で知られるジェームズ・ハーデンらがいます。
シューティングガードの役割について、詳しくは以下の記事で紹介しています。
ポイントフォワード
ポイントフォワードとは、フォワードの選手でありながらポイントガードの役割もこなせる能力を持った選手です。または、フォワード並みの体格を持ちその役割もこなせるポイントガードのことを差します。
NBAにおけるポイントフォワードの代表的な選手には、1970年代にバックスで活躍した“元祖ポイントフォワード”のオスカー・ロバートソン、80年代にレイカーズで活躍したマジック・ジョンソン、ジョーダンとともにブルズの黄金時代を築いたスコッティー・ピッペン、NBA史上最高の選手の1人にも数えられる“キング”レブロン・ジェームズらがいます。
フォワードの役割について、以下の記事で紹介しています。
全てのポジションの役割について簡単にチェックするなら、以下の記事がおすすめです。
(THE ANSWER編集部)