時給1000円→“億超え”クリケット選手目指す 道の駅で働く23歳日本代表候補の野心
W杯予選でのアピール誓う「パワー系を見てほしい」
海外に向け、アピールする機会が今年10月にある。佐野市で開催される、8か国対抗のW杯東アジア太平洋予選だ。ここを勝ち抜き、続く2次予選も突破してようやくW杯の扉が開かれる。
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道のりは険しいが「まずは予選で全勝して、次の予選も勝って、W杯に出場できるように。(得意な)パワー系を見てほしい」と意気込む。時給1000円から年俸数億円を超える世界へ、ハングリー精神を燃やす脇田に注目だ。
【クリケットのここが楽しい!】
日本人がクリケットに関わる機会は、現状ではさほど多くはない。魅力は何なのか。「未だに全ての面で難しい」と語る脇田に教えてもらった。
「僕が思うのは、監督にあたる人がいないので、チーム内で作戦を決めながらできるのが一番楽しいですね」
高校でクリケットを始めた頃から、部活顧問はいたが指揮官はいなかったという。打順や守備位置、戦術などはメンバーで相談し、最終的には主将が決めていた。選手の主体性が必要とされる点が、クリケットならではの楽しさとも言えるようだ。
■脇田康平(わきた・こうへい)
大阪府出身の23歳。上宮学園上宮高2年時からクリケットを始める。僅か1年後の2015年、日本代表強化選手団に選出。四天王寺大に進学し、卒業後は佐川急便で半年間勤務。2020年に栃木・佐野市に移住した。現在は道の駅「どまんなか たぬま」でアルバイトをしながら海外プロ選手を目指している。170センチ、70キロ。ライトハンドペースボーラー。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)